PROFILE
人物プロフィール
『王様戦隊キングオージャー』のコガネ役や映画『ゴールド・ボーイ』で俳優としての姿を知った人には、星乃あんなさんが比較的新しく演技の世界へ入ったように見えるかもしれません。
けれど、芸能活動の始まりは幼少期までさかのぼり、CM、子ども向け雑誌のモデル、ドラマと、少しずつ表現の場を広げてきました。
その土台にあったのが、3歳から続けてきたクラシックバレエと、「表現することが好き」という感覚です。
今回は、そんな星乃あんなさんの生い立ちや家族、3歳からのバレエ、幼少期の芸能界入り、子役・モデル時代から女優として映画へ進むまでをご紹介します。
星乃あんなの生い立ち|千葉県で育ち3歳からバレエを始める
星乃あんなさんは、2009年11月1日生まれ、千葉県出身です。
所属事務所のプロフィールにはクラシックバレエとHIPHOPが特技として掲載されていますが、踊りとの付き合いはかなり早く、本人は3歳のころからバレエを始めたと明かしています。
3歳からクラシックバレエ、HIPHOPやダンスへ
幼いころに始めたクラシックバレエから、やがてHIPHOPへと幅を広げ、ニコ☆プチ時代にはコンテンポラリーダンスにも挑戦していました。
本人が楽しさとして挙げていたのは、単に振り付けを覚えることではなく、音楽に合わせてリズムや表情を変えることでした。
わたしとにかく、表現することが好きなのです(笑)
出典:ニコ☆プチ「次世代おしゃれリーダー♡ あんにゃのスガオ」(2021年6月19日)
このころには写真を撮ることも好きで、景色や何気ない日常の中で心が動いた瞬間をカメラに残していたそうです。
子どものころから「表現すること」が好きだった
バレエでは、役に合わせて踊り方や表情を変えます。
星乃さんは後に、いろいろな人の人生を経験できることを女優の仕事の面白さとして挙げ、人間観察をしながら「この人は今、何を考えているのだろう」と想像することも好きだと話しています。
2026年のインタビューでも、小さいころのバレエで役柄を踊りや表情で演じることが楽しく、舞台の上で人に気持ちを伝える機会をもっと持ちたいと思ったことが、演技への憧れにつながったと振り返りました。
芸能界へ入るより先に、身体と表情を使って役を表現する経験が始まっていたことになります。
星乃あんなの家族|両親と兄に囲まれた子ども時代
星乃さんが公の場で家族について話すときに登場するのは、父親、母親、兄です。
家族の名前や職業を前面に出すのではなく、自宅での何気ない出来事を話すことが多く、幼いころの家庭での姿がそこから見えてきます。
父親・母親との幼少期の思い出
本人が覚えている最も幼いころの記憶の一つは、父親と母親の手をつなごうとして、間違えて知らない人の手を握ってしまったことでした。
小学1年生のころには、登校中に走って顔から転び、大泣きしたこともあったそうです。
学校ではマラソン大会で1位になれなかったことを、後になっても悔しかった出来事として挙げています。
芸能活動が始まったあとも、母親は節目に登場します。
幼い星乃さんがスカウトの意味をよく分からず、母親に尋ねたところ、「テレビに出られるかも」と説明され、好奇心からやってみようと思ったというエピソードが残っています。
兄がいる家庭と「宝物は家族」という言葉
2022年にニコ☆プチの「50の質問」で兄弟について聞かれた際には、兄がいると答えています。
同じ企画で「宝物は?」と聞かれた答えは、短く「家族!」でした。
「今日が地球最後の日だったら何をする?」という質問にも、家族に最後のありがとうを伝えると答えており、家族は本人が大切な存在として繰り返し言葉にしてきた相手です。
家では「3匹目の猫」と呼ばれていた
仕事の場では撮影やオーディションへ向き合っていた一方、自宅での過ごし方はかなりのんびりしていたようです。
家ではごろごろするのが好きで、家族からは「3匹目のネコ」と言われるほどだったと本人が話しています。
幸せを感じる時間として挙げていたのは、家族でお菓子を食べながら映画を見るときと、夜に布団へ入ったときでした。
撮影やオーディションがある生活の一方で、家では家族と映画を見たり、猫のようにごろごろしたりする時間を好んでいました。
幼少期にスカウト|初仕事のCMから芸能活動が始まる
星乃さんの芸能活動は、本人の記憶では幼稚園の年少ごろまでさかのぼります。
ただし、スカウトされた場所については、本人が後年に語った二つの説明があります。
スカウトをきっかけに事務所へ
2024年のニコラのインタビューでは、幼稚園年少のころにバレエのコンクールを見に行き、その会場で事務所の人からスカウトされたと振り返っています。
当時は「スカウト」や「事務所に入る」という意味もよく分からないほど幼く、母親からテレビに出られるかもしれないと聞き、「面白そう」という好奇心で始めたそうです。
一方、2026年にデビューのきっかけを聞かれた際には、次のように答えています。
原宿の竹下通りで買い物している時に今の事務所にスカウトされました
出典:Deview「<芸能プロダクション2026年イチオシ新人>1月期ドラマ2作品出演の現役高校生・星乃あんな、俳優としての目標告白『幅広い作品・役柄にも積極的に挑戦していきたい』」(2026年1月24日)
2024年の本人談は「幼稚園年少のころにバレエのコンクール会場でスカウト」、2026年の本人談は「今の事務所に竹下通りでスカウト」という内容です。後者には「今の事務所」という条件があるため、同一のスカウト機会だったとは断定せず、二つの本人発言を分けて捉えるのが自然です。
何度もオーディションを受けて初仕事はCM
事務所へ入ったからといって、すぐに仕事が決まったわけではありませんでした。
2024年の本人インタビューでは、最初の仕事がCMだったと話し、それまでにいくつものオーディションを受けていたことも明かしています。
大人ばかりのオーディション会場では緊張したものの、途中で諦めることのほうが嫌だったと振り返っていました。
所属事務所の経歴には、2016年の花王「ビオレu ボディウォッシュ」をはじめ、同年のディズニーセレブレーションホテル、UCC BLACK、POLA顔エステなど、幼少期の広告・CM仕事が掲載されています。
ただし、本人が「初仕事」と話したCMの具体名までは、そのインタビューでは明かしていません。
「子役」として検索される星乃さんですが、芸能活動の最初からドラマだけをしていたわけではなく、CMや広告の仕事が先にありました。
『ぷっちぐみ』専属モデルとして活動
2017年3月から2019年までは、小学館の『ぷっちぐみ』で専属モデルを務めました。
つまり小学生の早い段階から、CM・広告だけでなく雑誌の撮影にも継続して関わっていたことになります。
ただ、この時点で「女優一本」に進路を決めていたわけではありません。
次に大きく動いたのは、小学4年生で受けたニコ☆プチモデルオーディションでした。
星乃あんなの子役時代|ニコ☆プチとドラマ出演が並行
2019年、小学4年生だった星乃さんは第8回ニコ☆プチモデルオーディションへ応募し、グランプリに選ばれました。
すでに芸能活動を経験していましたが、ニコ☆プチへの挑戦は、本人にとって新しい「表現する場所」を探す行動でもありました。
小4でニコ☆プチモデルオーディションに挑戦
応募のきっかけには、マネージャーから勧められたことに加え、憧れていた小松菜奈さんがニコ☆プチ出身だと知ったことがありました。
面接までには母親と練習を重ね、ポージングも準備して会場へ向かっています。
ところが、会場には自分より背が高く、かわいく見える参加者がたくさんいて、「もう受からないかも」と感じたそうです。
それでも、ここまで来たのだから練習したことを出そうと気持ちを切り替え、合格をつかみました。
理由は、自分が輝ける場所を見つけたかったから!
出典:ニコ☆プチ「【星乃 あんな☆ブログ】1歩ふみだす勇気✨みんなもプチモオーデにちょうせんしてみよう!」(2022年7月17日)
芸能界にすでにいた星乃さんが、自分の意思で新しい居場所を探して受けたオーディションだったことが、この挑戦の特徴です。
自信がなかった少女がモデルを目指した理由
ニコ☆プチに応募する前の自分について、星乃さんは学校でも挑戦したいことへ一歩踏み出せず、自信を持てない時期があったと書いています。
合格後も、すぐに何でもうまくいったわけではありません。
初登場は2020年2月号で、当時は小学4年生でした。
初撮影では緊張で足の震えが止まらず、頭の中が真っ白になったと卒業時に振り返っています。
後から加入した同学年の星名ハルハさんが先に表紙や沖縄ロケを経験したときには、大泣きするほど悔しかったそうです。
その経験から自分の個性を意識するようになり、2021年10月号で初表紙を飾ったことがモデルとしての自信につながりました。
2022年の年末には、表紙や夏ロケ、ピン企画などを経験できたことへの感謝を本人のXにつづっており、応募時に増やしていった目標が実際の仕事へ変わっていった時期でした。
『テセウスの船』からドラマ出演が始まる
モデル活動が本格化するのとほぼ同じ時期に、演技の仕事も始まります。
2020年1月、TBSの日曜劇場『テセウスの船』第1話・第2話に出演しました。
所属事務所の出演歴でも、テレビドラマとして最も早く掲載されている作品です。
さらに、2026年に公開された松竹の映画公式プロフィールでも、『テセウスの船』で俳優デビューしたと紹介されています。
CMや雑誌モデルとしての芸能活動開始と、2020年の俳優デビューは別の段階として見ると、星乃さんの経歴が分かりやすくなります。
芸能活動は幼少期のCM・広告やモデルから始まり、俳優としてのドラマ出演は2020年の『テセウスの船』から始まっています。
『レンアイ漫画家』『サクラサク』で演技経験を重ねる
2021年にはフジテレビ系『レンアイ漫画家』へ金條麻央役でレギュラー出演しました。
翌2022年には、ニコ☆プチ公式YouTubeドラマ第2弾『サクラサク』で、さき/東堂咲の二役を演じています。
同作では小松崎ふたばさんとW主演を務め、大正時代の「さき」と現代の「咲」という異なる人物を担当しました。
モデル仲間と一緒の現場でも、役作りでは台本を繰り返し読み、人物同士の関係や物語の背景まで考えていたと話しています。
役作りはとにかく台本を読みまくったよ!
出典:ニコ☆プチ「【恋、友情、タイムスリップ!?】ニコ☆プチYouTubeドラマ『サクラサク』キャストインタビューその1☆」(2022年2月24日)
当時の演技は、ニコ☆プチ公式YouTubeチャンネル「ニコ☆プチTV」で公開された本編にも残っています。
誌面ではモデルとして撮られ、映像では役の背景を読みながら演じるという二つの経験が、小学生の時期から並行していました。
中学生時代|ニコラ進級とモデル・女優の両立
小学生時代を終えると、学校生活でもモデル活動でも環境が変わりました。
ニコ☆プチを卒業した2023年には、姉妹誌の『nicola』へ進級し、その一方でドラマ出演も続いています。
中学校生活で変わった人との向き合い方
星乃さん自身の振り返りでは、小学生のころは周囲の空気に合わせるより、自分がやりたいことを自由にやるタイプでした。
その性格を強く自覚したのが、小学校の卒業式です。
みんなと行動せずに一人で歩いていたため、最後のクラス写真に自分だけ入れなかった出来事がありました。
そこで周囲から浮いていた自分に気づき、中学校では周りを見ることや、人との関係を大切にすることを意識するようになったそうです。
その結果、友達が増え、中学校生活も変わったと本人は語っています。
学校名そのものより本人が具体的に語っているのは、小学校卒業時の経験をきっかけに「周囲を見る」ことを意識するようになったという学校生活の変化です。
ニコ☆プチ卒業からニコラへ進級
ニコ☆プチでは、2020年2月号から2023年6月号まで3年4か月専属モデルを務めました。
卒業時には、ニコ☆プチを「夢を与えてくれた最高の人生の1ページ」と表現しています。
2023年6月号からは、星名ハルハさんと一緒に『nicola』の専属モデルへ進みました。
ニコ☆プチで積み重ねたモデル活動が終わったのではなく、対象年齢が上がる姉妹誌へ場所を移した形です。
モデルと女優の両立を続けるか迷った時期
ニコラへの進級は本人にとってうれしい出来事でしたが、その裏では迷いもありました。
モデルの仕事は楽しく続けたい一方で、演技もずっと好きだったため、どちらも中途半端にせずやり切れるのかと考えていたそうです。
同年代の友人やモデル仲間と将来について話す中で、先の答えを一つに決めるのではなく、まず自分がやりたい二つの仕事を続ける選択をしました。
星乃さんは「モデルから女優へ転身」したのではなく、モデルと演技を長く並行してきた人物です。
『王様戦隊キングオージャー』コガネ役へ
その両立が続いていた2023年3月から2024年2月まで、テレビ朝日系『王様戦隊キングオージャー』にシュゴッダムの民・コガネ役で出演しました。
本人のXには、コガネ役を演じることを自ら知らせた投稿が残っています。
同作では、2023年7月公開の映画『王様戦隊キングオージャー アドベンチャー・ヘブン』にもコガネ役で出演しています。
ここで少し複雑なのが、その後の『ゴールド・ボーイ』との「初映画」の扱いです。
劇場公開の順番では『アドベンチャー・ヘブン』が先ですが、『ゴールド・ボーイ』の公式では同作を星乃さんの「初の映画出演作品」と明記し、本人も初めての映画撮影として振り返っています。
公開順では2023年7月の『王様戦隊キングオージャー アドベンチャー・ヘブン』が先です。一方、『ゴールド・ボーイ』は作品公式と本人の双方が「初の映画出演作品」と位置づけているため、単純に「最初に公開された映画」と同じ意味にはしないのが正確です。
映画『ゴールド・ボーイ』が転機|初映画からW主演へ
2024年3月公開の映画『ゴールド・ボーイ』で、星乃さんは上間夏月役を演じました。
作品公式では星乃さんにとって初の映画出演作品とされ、映画祭のレッドカーペットや長編映画の撮影現場など、本人にとって初めて経験することが重なった作品でした。
人生をかける覚悟で挑んだオーディション
上間夏月は、星乃さんにとってそれまで経験したことのない役柄でした。
大規模な映画の書類選考を通ったこと自体を大きな機会と捉え、落ちても後悔しないだけの準備をしようと、オーディションに向けて何度も練習したと話しています。
自分の人生、そして将来をかけて挑みました!
出典:ニコラネット「【女優としても活躍する大注目モデル★】中3・星乃あんなに1時間インタビュー!!」(2024年4月27日)
映画公式のキャストコメントでも、オーディション用の台本を読んだ段階から「絶対にこの役を勝ち取りたい」と思っていたことを明かしています。
幼いころから何度も経験してきたオーディションの中でも、『ゴールド・ボーイ』は本人が将来まで意識して挑んだ一本でした。
初映画出演で経験した「初めて」の連続
撮影では、金子修介監督から表情で演技することを意識するよう助言を受けました。
星乃さんは、初めてで分からないことが多い中、その「表情で演じる」難しさに向き合ったと映画公式の舞台挨拶で振り返っています。
2023年10月には第36回東京国際映画祭のレッドカーペットにも作品のキャストとして登壇しました。
3歳からのバレエで楽しんでいた「表情を変えて役を表現すること」が、映画の現場では監督から具体的に求められる演技になっていました。
「表現が好き」という幼少期の感覚が、映画のカメラの前で役を作る仕事へ変わった時期でもあります。
『はるうらら』W主演とニコラ卒業
翌2025年5月公開の短編映画『はるうらら』では、河村ここあさんとW主演を務め、二宮春役を演じました。
本人は台本を受け取ったとき、明るいセリフの裏に複雑な気持ちを抱える春をどう演じるか難しさを感じたと話しています。
『ゴールド・ボーイ』で映画の現場を経験した翌年、短編映画では主演の一人として作品を担う立場になりました。
そしてモデル活動では、2026年3月31日に行われたニコラ卒業式に登壇し、同年5月1日発売の『nicola』7月号で専属モデルを卒業しました。
所属事務所の経歴では、ニコ☆プチ時代を含めると、2020年2月号から2026年7月号まで約6年半にわたって姉妹誌の専属モデルを続けたことになります。
小学4年生で「自分が輝ける場所」を探して飛び込んだモデルの世界は、俳優の仕事を止める道ではなく、二つの表現を並行して続ける場所になりました。
映画でW主演を経験したあとにニコラを卒業したことで、幼少期から続いたモデル活動には一つの大きな区切りがついています。
















