PROFILE
人物プロフィール
2007年3月27日に東京都で生まれた豊嶋花さんは、1歳から芸能活動を続けてきた子役出身の女優です。
幼いころからテレビや映画に出演し、2009年にはNHK Eテレ『いないいないばあっ!』にもレギュラー出演していました。
ただし、最初から本人が「女優になりたい」と考えて芸能界へ入ったわけではありません。
1歳で始まった芸能活動と、本人が演技を仕事として意識するようになった時期には大きな隔たりがあります。
5歳で初めて本格的な芝居を経験し、小学5年生では自分で役を考える楽しさを知り、中学生になると一度は仕事を止めて別の道を探すことも考えました。
今回は、そんな豊嶋花さんの生い立ちや家族、子役時代、『いないいないばあっ!』への出演、学生時代、大学進学をめぐる選択、女優を続けると決めるまでの出来事をご紹介します。
豊嶋花の生い立ち|東京都出身、1歳から芸能活動
豊嶋花さんは東京都出身で、物心がつくよりも前から芸能の仕事を経験しています。
その始まりは、本人がオーディションを受けたいと訴えたことでも、幼いころから女優を目指していたことでもありませんでした。
両親の「思い出作り」から始まった芸能活動
芸能活動を始めたのは2008年ごろ、1歳のときです。
2023年のインタビューで、芸能界入りの経緯を聞かれた豊嶋花さんは、両親の考えから始まったものだったと振り返っています。
「最初は思い出作りみたい感じでやらせてもらいました。」
出典:マイナビニュース「豊嶋花、『どうする家康』で“今世紀最大の緊張”も松本潤の発言に喜び 子役からの転機も語る」(2023年2月24日)
本人にとっては、自分で選んで飛び込んだ世界というより、幼いころから日常の中に仕事があったという感覚に近かったようです。
後年には、当時の撮影をピアノなどの習い事や発表会へ行くような気持ちで受け止めていたとも話しています。
そのため、芸能活動を始めた1歳を、そのまま女優としての演技開始時期と考えないことが豊嶋花さんの経歴を知るうえでは大切です。
2009年『いないいないばあっ!』にレギュラー出演
豊嶋花さんの子役時代を調べると、特によく検索されているのが『いないいないばあっ!』への出演です。
2009年、NHK Eテレ『いないいないばあっ!』にレギュラー出演しており、まだ2歳前後の時期からテレビに出ていました。
2011年にはBS日テレ『それいけ!アンパンマンくらぶ』にも出演し、幼児向け番組などで芸能活動を続けていきます。
『いないいないばあっ!』への出演は芸能活動初期の仕事ですが、豊嶋花さん自身が「最初のお芝居」として記憶しているのは、5歳で出演した2012年の映画『外事警察 その男に騙されるな』です。
テレビに出始めた時期と、役を演じるようになった時期を分けて見ると、子役としての変化も分かりやすくなります。
豊嶋花の家族|母親と父親、2人の兄に囲まれて育つ
豊嶋花さんは、父親、母親、2人の兄、本人の5人家族で育ちました。
一般人である家族の名前や職業などは詳しく明かされていませんが、本人のインタビューには子役時代を支えた家族との具体的なエピソードがいくつも残っています。
子役時代の現場に付き添い、役作りも支えた母親
豊嶋花さんの子役時代を語るうえで、特に大きな存在だったのが母親です。
幼いころは演技レッスンへ通っていたわけではなく、母親が役を演じて見せ、豊嶋花さんがそれをまねるような形で芝居に取り組んでいました。
小学生のころまでは、仕事と演技を母娘で一緒に進めていた時期が長かったのです。
中学生になると母親が現場へ同行する機会は減り、マネージャーとの連絡なども自分で行うようになりました。
その後もセリフ覚えを手伝ってもらうことはあり、仕事の現場から少し距離ができても、何でも話せる関係は続いています。
母娘の距離感が分かる出来事は、公式Xにも残っています。
子役時代には演技を教える側だった母親が、成長後にはSNSへ載せる写真の相談相手にもなっているのが面白いところです。
2人の兄と父親を含む5人家族のエピソード
豊嶋花さんには2人の兄がいます。
子どものころから芸能活動をしていた妹に対して、兄たちはやきもちを焼くよりも、人より多くの経験ができていることをうらやましく感じていたそうです。
兄がいる家庭で育ったことについて、本人は自分の活発な部分と結びつけて話したこともあります。
父親について詳しいプロフィールは公表されていませんが、家族5人で出かけたときの話に登場しています。
久しぶりに家族5人そろって車で旅行したところ、成長した子どもたちを含む5人では車内が狭くなっていました。その後、父親は大きな車へ買い替えたと豊嶋花さんが明かしています。
芸能活動の場面では母親とのエピソードが多い一方、普段の生活では父親や兄たちも含めた5人家族で過ごしてきた様子が本人の言葉から伝わっています。
豊嶋花の子役時代|5歳の『外事警察』で初めて演技
1歳から芸能活動をしていた豊嶋花さんですが、本人がはっきり覚えている最初の芝居は少し後になります。
5歳で出演した2012年の映画『外事警察 その男に騙されるな』が、本人にとって記憶に残る最初の演技仕事でした。
母親のスケッチブックで難しい役を理解
『外事警察 その男に騙されるな』で演じたのは、失語症の少女・琴美です。
5歳の子どもにとって、役が抱えている事情を文章だけで理解するのは簡単ではありません。
そこで母親は、琴美がどんな経験をして、なぜその状態になっているのかをスケッチブックへ描いて説明しました。
「最初のお芝居だったのですごく鮮明です。」
出典:クランクイン!「14歳の女優・豊嶋花、個性的な“声”を強みにしたい『覚えてもらえるポイントに』」(2021年7月29日)
この作品では韓国での撮影もあり、豊嶋花さんにとって初めての海外でもありました。
母親は普段から『シンデレラ』や『白雪姫』などの童話を感情を込めて読み聞かせており、幼い豊嶋花さんは母親の表現をまねるように芝居をしていたといいます。
最初の演技は、母親に役の世界を分かりやすく翻訳してもらいながら始まったのでした。
『あまちゃん』『ごちそうさん』など朝ドラでも子役として活躍
『外事警察』のあと、子役として演技の仕事が増えていきます。
2012年にはNHK連続テレビ小説『梅ちゃん先生』で育代役を演じました。
2013年には大河ドラマ『八重の桜』へ山本みね役で出演し、連続テレビ小説『あまちゃん』では天野春子の幼少期を演じています。
同じ2013年の『ごちそうさん』では、杏さんが演じたヒロイン・卯野め以子の幼少期を担当しました。
『ごちそうさん』では食べることが大好きな小学1年生のめ以子として物語序盤に登場しており、幼いころから朝ドラの主要人物の子ども時代を任されていたことが分かります。
映画では2013年の『真夏の方程式』などにも出演しましたが、この時期の豊嶋花さん自身は、まだ芝居を完全に「自分の職業」と捉えていたわけではありませんでした。
小学5年生の『トットちゃん!』で演技への意識が変わる
子役として作品経験を重ねていく中で、豊嶋花さん本人が大きな節目として挙げている作品があります。
それが、2017年に放送されたテレビ朝日系ドラマ『トットちゃん!』です。
豊嶋花さんは小学5年生で、黒柳徹子さんの子ども時代を演じました。
「この役をやりたい」と初めて自分で役作り
それ以前は、母親が演じて見せたものを参考にするなど、親子で役へ向き合うことが多くありました。
ところが『トットちゃん!』では、自分から役を強く欲しいと思うようになります。
「この役は絶対にやりたい!」
出典:Smart FLASH「15歳にして芸歴14年 女優・豊嶋花が語る『子役の親離れ・子離れ』」(2023年2月23日)
オーディションへ向けて練習し、座り方や仕草まで自分で考えて役を作っていきました。
演技を始めると監督の反応が変わったことも本人の記憶に残っており、最終的に子ども時代のトットちゃん役をつかみます。
誰かに教わった芝居を再現するのではなく、自分で考えて役を作る面白さを知った作品になりました。
2017年11月には、作品公式Xにも子ども時代のトットちゃんを演じた豊嶋花さんの姿が残されています。
母親に教わる演技から、自分で考える演技へ
『トットちゃん!』の撮影を終えたとき、豊嶋花さんはそれまでとは違う達成感を味わいました。
厳しかった監督から最後に認めてもらえたこともうれしかったと振り返っています。
マイナビニュースのインタビューでも、『トットちゃん!』から「演技をもっとちゃんとやろう」と思うようになり、自分で考えて演じる楽しさを感じたと明かしました。
1歳から仕事をしているため、外から見るとずっと同じ道を進んできたようにも見えます。
しかし本人の中では、幼いころの「習い事のような仕事」と、自分から演じたいと思うようになった時期は別でした。
中学生になると母親の現場同行も減り、仕事相手とのやり取りを自分で行うようになったことで、演技だけでなく仕事そのものへの自覚も強まっていきました。
中学時代の迷いと『大豆田とわ子』で固まった女優への道
『トットちゃん!』で演技の楽しさを知ったからといって、その後は女優一本で迷わなかったわけではありません。
長く子役を続けてきた豊嶋花さんにも、別の道を考えようとした時期がありました。
一度は仕事を中断して別の道を探そうと考えた
中学生になってから、豊嶋花さんは芸能活動をいったん中断し、ほかにやりたいことがないか探してみようと考えた時期があったと明かしています。
別の具体的な職業を目指していたわけではありません。
物心がつく前から続けてきた仕事だからこそ、自分が本当にこのまま続けたいのかを考える時期が訪れました。
「子役から女優へ」という経歴だけを見ると一直線ですが、本人の気持ちまで一直線だったわけではなかったのです。
その迷いが少しずつ変わっていった時期として、本人が名前を挙げているのが2021年です。
2021年『大豆田とわ子』の反響が大きな転機に
2021年、豊嶋花さんは『大豆田とわ子と三人の元夫』で、松たか子さん演じる大豆田とわ子の娘・大豆田唄を演じました。
所属事務所のプロフィールでも、この作品をきっかけに一躍注目を集めたと紹介されています。
本人にとっても、単に知名度が上がった作品というだけではありませんでした。
「『大豆田とわ子と三人の元夫』あたりからギュッと固まってきました。」
出典:マイナビニュース「豊嶋花、『どうする家康』で“今世紀最大の緊張”も松本潤の発言に喜び 子役からの転機も語る」(2023年2月24日)
作品への反響も大きく、別の現場で『大豆田とわ子』を見たと声をかけられることも増えました。
一度は仕事を止めて別のことを探そうと考えた豊嶋花さんが、女優を続ける気持ちを固めていった作品が『大豆田とわ子と三人の元夫』でした。
放送中の2021年5月には、所属事務所の公式YouTubeで豊嶋花さんのコメント動画も公開されています。
幼いころに両親の「思い出作り」から始まった芸能活動は、このころには本人自身が続けたいと思える仕事へ変わっていました。
豊嶋花の高校時代と大学進学|仕事と学校生活の両立
中学時代を経て、高校では女優の仕事を続けながら学校生活も送っています。
学校名については本人や所属事務所から明確に示されていませんが、本人のインタビューからは高校時代の生活や途中で転校したことが確認できます。
高校では転校も経験し、バスケ部のマネージャーも務めた
高校生活では、仕事だけに時間を使っていたわけではありません。
豊嶋花さんはバスケットボール部のマネージャーを務め、朝練にも付き合い、試合ではスコアシートを書くなど部活動にも参加していました。
軽音楽部にも入り、高校生としての学校生活をできるだけ楽しんでいたことを後年のインタビューで明かしています。
一方で、高校在学中には転校も経験しました。
中学校の修学旅行はコロナ禍で行けず、高校でも転校のタイミングが重なったため、どちらの学校の修学旅行にも参加できなかったそうです。
転校前の学校では修学旅行先として沖縄、台湾、マルタ共和国から選べる機会があり、本人はマルタ共和国を希望していました。
高校時代には短期の海外研修も経験しており、卒業後も英語に触れる習慣を続けていることをインタビューで話しています。
仕事を続けながら、部活動や学校行事にもできるだけ参加した高校3年間でした。
2025年に高校卒業、大学進学を迷い仕事へ集中
2025年3月、豊嶋花さんは高校を卒業しました。
本人公式Xでも、花束を手にした写真とともに卒業を報告しています。
「豊嶋花 大学」と検索する人も多いですが、高校卒業直後の進路については本人自身が詳しく語っています。
大学への進学を最初から考えていなかったわけではなく、卒業間際まで進学するかどうか迷っていました。
「この1年は仕事一本で勝負という気持ちでいます。」
出典:STREAM「悔いなく過ごせた高校生活だったので寂しさはない|豊嶋花『話題のNetflix映画『新幹線大爆破』で新境地』INTERVIEW」(2025年5月17日)
同じインタビューでは「大学はいつでも行ける」と考えたことも明かしており、2025年については進学より仕事へ集中する選択をしています。
大学について確認できる固定事実は、2025年春の高校卒業時に進学をぎりぎりまで検討し、2025年は仕事一本で勝負すると本人が決めたことです。高校名や大学名をネット上の推測から補うことはできません。
また、大学生役の撮影でキャンパスを訪れた際には、履修登録や単位を自分で管理する大学生活を想像し、「自分には難しいかも」と感じたことも話していました。
一方で、より深く学べる大学の勉強には心残りがあるとも語っており、進学を否定したというより、高校卒業直後は女優の仕事を優先したというのが本人の選択に近い表現です。
子役から主演俳優へ|ドラマ初主演を経て日本テレビ初主演
『大豆田とわ子と三人の元夫』を経て女優を続ける気持ちが固まったあと、豊嶋花さんには「主演」という新しい仕事も加わっていきます。
子役時代から数多くの作品へ出演してきましたが、ここでは出演作を並べるのではなく、主演俳優としての節目になった2作品を見ていきます。
2022年『瑠璃も玻璃も照らせば光る』でドラマ初主演
2022年12月、豊嶋花さんはフジテレビ系『第34回フジテレビヤングシナリオ大賞 瑠璃も玻璃も照らせば光る』で主人公・木村ひかるを演じました。
この作品が豊嶋花さんにとってテレビドラマ初主演です。
演じたひかるは、家族を支えながら高校へ通い、友人に誘われて演劇部の照明を手伝うことになる高校2年生でした。
フジテレビのオーディションでは、プロデューサーが豊嶋花さんの芝居を見た時点で、すでに主人公のひかるがそこにいるようだったと振り返っています。
1歳で始まった芸能活動から約14年がたち、子役として誰かの幼少期を演じていた豊嶋花さんが、自分自身で物語の主人公を担う立場になりました。
『トットちゃん!』で自分から役を作る面白さを知り、『大豆田とわ子と三人の元夫』を経て女優を続ける意思が固まったあとに迎えた初主演でした。
2026年『黒崎さんの一途な愛がとまらない』で日本テレビ初主演
高校卒業の翌年となる2026年には、日本テレビ系ドラマDEEP『黒崎さんの一途な愛がとまらない』で白瀬小春を演じました。
山中柔太朗さんとともに主演を務め、豊嶋花さんにとって日本テレビのドラマ初主演となっています。
2009年の『いないいないばあっ!』、5歳での『外事警察 その男に騙されるな』、小学5年生での『トットちゃん!』、そして2021年の『大豆田とわ子と三人の元夫』と、仕事との向き合い方は少しずつ変わってきました。
両親の「思い出作り」から始まった芸能活動は、本人が迷いながらも自分で選び直した女優の仕事になり、2026年には日本テレビの主演作を任されるまでになりました。
幼いころから仕事が身近にあった豊嶋花さんですが、その道を自分の意思で選ぶようになるまでには、『トットちゃん!』や『大豆田とわ子と三人の元夫』での経験がありました。















