PROFILE
人物プロフィール
2026年度前期のNHK連続テレビ小説『風、薫る』で、主人公・一ノ瀬りんの妹、安を演じている早坂美海さん。
2006年7月29日生まれの20歳で、大学では法学を学びながら女優の仕事を続けています。
朝ドラで初めて知った人も多いかもしれませんが、芸能活動を始めたのは子どものころで、舞台やドラマへの出演を少しずつ重ねてきました。
2026年6月には『週刊ヤングジャンプ』の企画「YJ Bloom」にも登場し、ドラマ以外の場でも新しい表情を見せています。
人前で話すことが苦手だった少女が芸能事務所へ入り、旧活動名での子役経験を経て、オーディションで大きな役をつかむまでには、家族の後押しといくつもの出会いがありました。
今回は、そんな早坂美海さんの生い立ちや家族、中学・高校・大学での学生生活、子役として芸能界へ入ったきっかけ、女優として大きな役を得るまでをご紹介します。
早坂美海の生い立ち|東京都生まれ、人見知りだった子ども時代
早坂美海さんは東京都生まれで、現在は神奈川県に住んでいます。
幼いころから女優を目指していたわけではなく、芸能界との最初の接点は、両親が心配するほどの人見知りでした。
東京で生まれ、神奈川県を生活拠点に成長
公式プロフィールでは、出身地を東京都、現在の居住地を神奈川県としています。
後に本人が明かした高校の所在地も神奈川県で、少なくとも学生時代の生活は神奈川県を中心にしていたことが確認できます。
子どものころから人見知りで、人と話すことを苦手としていました。
姉が子役として活動していたため、両親は美海さんにも同じ事務所のレッスンを受けさせることにします。
父と母が心配して習い事感覚で子役事務所に入ることになってレッスンを受けたことがきっかけです。
出典:スターダストプロモーション「【早坂美海インタビュー】ドラマ『愛の、がっこう。』に出演中!NHK連続テレビ小説『風、薫る』にも出演決定!」(2025年9月5日)
芸能活動は夢をかなえるためではなく、人と話す練習のような形で始まりました。
姉のレッスンについて行くところから始まり、本格的に演技のレッスンやオーディションを受けるようになったのは中学生になってからだったと話しています。
旧活動名「五戸みう」で舞台とNHKドラマに出演
子役時代の出演記録には、「五戸みう」という名前が残っています。
公開資料で確認できる早い出演の一つは、2013年10月に上演された劇団あぁルナティックシアターの舞台『あいすべき、不毛』です。
当時7歳で、その後も2015年の舞台『MOTHER~特攻の母 鳥濱トメ物語~』などへ出演しました。
『MOTHER』では、特攻隊員との交流で知られる鳥濱トメの孫、大石静江を演じました。
前年の2014年にはテレビ朝日系『遺留捜査ドラマスペシャル』にも出演しており、小学校低学年から映像と舞台の両方を経験しています。
2016年10月にはNHKドラマ『夏目漱石の妻』最終回に出演し、夏目家の長女・筆子を演じています。
小学6年生だった2018年には、進研ゼミ中学準備講座のCM「もうすぐ中学生」篇にも登場しました。
舞台、ドラマ、広告と仕事の形は変わっても、学校生活の傍らで撮影現場へ通う時間が続いていました。
2021年2月、演技育成プロジェクト「アクトレスインキュベーション」の公式発信で、五戸みうから早坂美海へ改名したことが告知されました。
「五戸みう」は旧活動名として確認できますが、本名であるとは公表されていません。
幼いころから現場には立っていたものの、この時期にはまだ、女優を将来の仕事として明確に決めていたわけではありませんでした。
早坂美海の家族|父親・母親・2歳上の姉、祖母との関係
早坂美海さんが家族について公に話している範囲では、父親、母親、2歳上の姉、祖母とのエピソードがあります。
姉が先に子役を経験し、両親が妹にもレッスンを勧めたことで、芸能界へ通じる最初の扉が開きました。
子役だった姉と、話す練習を考えた父親・母親
2歳上の姉が通っていた子役事務所へ一緒に行くようになったのは、父親と母親が美海さんの人見知りを案じたことがきっかけでした。
すぐに仕事を取ることが目的ではなく、まずは人前で話せるようになることを期待した習い事でした。
2歳差の姉とは現在も仲がよく、2025年のインタビューでは、姉が始めた編み物を一緒に楽しんでいると話しています。
編み物の道具を持っていなかった美海さんのために、姉が一式を買ってきてくれたこともありました。
連続テレビ小説『風、薫る』で演じる一ノ瀬安にも2歳上の姉がいて、実生活と同じ姉妹の年齢差になっています。
父親とのお笑いライブ、母親と祖母が喜んだ朝ドラ出演
父親の影響でお笑いが好きになり、東京のルミネtheよしもとや大阪のなんばグランド花月へ二人で出かけたことがあります。
好きな芸人として挙げているのはシソンヌのじろうさんで、独特な設定やキャラクターのコントを家族で楽しんできました。
母親は介護の仕事をしており、美海さんが看護を題材にした『風、薫る』へ出演するにあたり、患者に寄り添う仕事について言葉をかけました。
そばにいてくれる人の存在や言葉に救われる方がたくさんいる
出典:ステラnet「2026年度前期 連続テレビ小説『風、薫る』新出演者発表! 北村一輝、水野美紀、小林 隆、小林 虎之介らメッセージ タイトルロゴデザイン完成!」(2025年8月8日)
安役が決まった知らせを最初に電話で伝えた相手も母親で、母は電話の向こうで大喜びしたそうです。
朝ドラが好きな祖母は、放送が始まったら一日に3回見ると話し、孫の初出演を待っていました。
愛犬の近況が届く家族LINE
家族のLINEには、自宅で暮らす愛犬の写真や動画が頻繁に届きます。
世話をする時間が最も長いのは父親で、愛犬も父親に一番なついているそうです。
一方、美海さんにはかみつくことがあり、自分は家族内の序列で一番下らしいと冗談交じりに明かしています。
撮影や大学で家を空ける日があっても、父親、母親、姉が送る愛犬の近況が日常をつないでいます。
幼い美海さんをレッスンへ送り出した家族は、役が決まった知らせを受け取る相手として、現在の仕事にも登場しています。
早坂美海の学歴|高校は神奈川県、大学は東京都内の法学部
早坂美海さんの出身中学校、高校、在学中の大学について、学校名は公表されていません。
本人のインタビューと公式発信から、神奈川県内の高校を卒業し、2025年4月に東京都内の大学へ進学したこと、そして法学部で学んでいることまでは確認できます。
中学では吹奏楽部、演技育成とミスセブンティーンへ
中学校では吹奏楽部に所属し、トランペットを担当していました。
部活動の経験は、後に出演した中部電力のCMでも生かされ、撮影で実際にトランペットを演奏しています。
学校で続けた楽器を、卒業後の仕事で再び手にする機会になりました。
中学2年生だった2020年には、若手女優の演技育成プロジェクト「アクトレスインキュベーション」第9シーズンへ参加しました。
どんな役でも演じられるような女優さん。たくさんの方に愛される女優さん。
出典:アクトレスインキュベーション「早坂美海」(2020年4月時点)
人と話す練習として始まった芸能活動の中で、初めて明確な女優像を言葉にした時期でした。
中学3年生の2021年には「ミスセブンティーン2021」のファイナリストに選ばれ、読者投票へ進みます。
ファイナリスト入りは確認できますが、専属モデルに選ばれたという意味ではありません。
神奈川県の高校で芸能活動と大学受験を両立
2022年4月に高校へ進み、2025年3月に卒業しました。
卒業時の公式Instagramでは、楽しいこともつらいこともあった三年間を「充実していて濃い」と振り返っています。
高校は神奈川県内にあり、撮影現場や東京都内の所属事務所へ移動する日は、通学との両立に時間がかかったと振り返っています。
仕事のある日は学校、撮影現場、事務所の間を移動する必要があり、進学先を選ぶ時期にも女優活動を続けていました。
仕事では、2023年にZ会の高校生向けイメージモデルを務め、同年のドラマ『イケメン・セブン・デイズ』ではヒロインのゆか役を演じました。
2024年には『私の死体を探してください。』の福原奏役などを務める一方、大学受験にも取り組みました。
推薦入試では周囲が先に合格していく中で自分の結果が出ず、気持ちが落ち込む時期も経験しています。
合格しなければならないという焦りと、別のことへ気持ちを逃がしたくなる感覚が残りました。
その記憶は後に、親の期待と受験の重圧を抱える『愛の、がっこう。』の沢口夏希を理解する手がかりになりました。
2025年に東京都内の大学へ進学し法学部で学ぶ
2025年4月、東京都内にある大学の法学部へ進学しました。
大学名そのものは明かしていませんが、入学式へ出席し、母親と桜を見ながら写真を撮ったことを公式Instagramで報告しています。
キャンパスが東京都内になったことで、神奈川県の高校へ通っていたころより、撮影や事務所との移動がしやすくなりました。
入学当初は同級生に女優の仕事をしていると伝えておらず、『愛の、がっこう。』の放送後に友人から声をかけられるようになったそうです。
オリエンテーションでは周囲から声をかけてもらい、その友人を介して交友関係も広がりました。
制服のない大学では、同級生の髪色や服装の自由さにも新鮮さを感じたと話しています。
授業で学ぶ法律は、将来演じてみたい役にも結び付いています。
今後は、大学で法学部であることを生かして弁護士とか検事とか裁判官役もやってみたいです
出典:TVガイドWeb「『風、薫る』“妹”安役の早坂美海、見上愛は『太陽みたいな方』主人公の背中を追いかける」(2026年6月20日)
女優を続ける自信を得るまで|舞台と『旅屋おかえり』
子役として仕事を始めたことと、自分の意思で女優を続けようと決めたことは、早坂美海さんの場合は同じ時期ではありません。
現場で作品を作る大人たちを見たこと、一人芝居に挑んだこと、そしてオーディションで得た役を演じ切ったことが、順番に気持ちを変えていきました。
撮影現場の作品づくりに触れて演技へ興味を持つ
現在の所属先であるスターダストプロモーションへ移った後、監督や共演者が一つの作品へ真剣に向き合う姿を間近で見ました。
幼いころはレッスンの延長だった仕事が、複数の人で作品を作る場として見えるようになります。
2020年から参加したアクトレスインキュベーションでは、短いドラマを継続して撮影し、相手のせりふを受けて演技を変える経験を積みました。
同年代と話すときには今も人見知りが出る一方、撮影になると仕事のスイッチを入れられるようになったといいます。
オーディションに落ちることが続いても、仕事をやめようとは考えず、次は受かると気持ちを切り替えてきました。
友人の父親や母親から出演作を見たと声をかけられることも、仕事を続ける楽しさになっていました。
子どものころに直したかった人見知りは消えたのではなく、現場へ入るための切り替え方を覚えていきました。
一人芝居『少女夢幻論』で感じた舞台の手応え
2021年2月、アクトレスインキュベーションの舞台『少女夢幻論』で一人芝居に挑みました。
映像作品とは違い、舞台では目の前に観客がいて、同じ演目でも笑い声や反応が日によって変わります。
初日と二日目で客席の反応が異なったときには戸惑いましたが、決まった形をなぞるだけでは舞台が成立しないことを体で知りました。
客席の空気を受け取りながら芝居を変え、最後まで一人で物語を運ぶことに、映像では得られない達成感を覚えました。
初めて大きな手応えを得た舞台となり、その後も舞台へ出演したいという希望を持つようになります。
『旅屋おかえり』の泣く演技が女優を続ける自信に
映像の仕事で気持ちが定まったのは、2022年放送のNHK BSプレミアムドラマ『旅屋おかえり』秋田編でした。
演じた鵜野真与は、病気のため自分では旅へ出られず、主人公の丘えりかに旅の代行を依頼する少女です。
多くの候補者が参加したオーディションを経て選ばれ、物語の終盤には感情を大きく動かす場面が待っていました。
泣く演技を求められた撮影で、一度目から自然に涙を流すことができ、監督からも言葉をかけられました。
これからも頑張っていこうという気持ちになりました。
出典:マイナビニュース「『愛の、がっこう。』で注目の早坂美海、お笑い好きな一面明かす 好きな芸人はKOC優勝コンビ『ツボです』」(2025年9月11日)
『旅屋おかえり』で得た手応えが、女優の仕事を続ける意思に変わりました。
この作品を手がけた演出家とは、『風、薫る』の現場で再び一緒に仕事をすることになります。
その後はドラマの役が少しずつ大きくなり、高校生活と受験を経た2025年、二つのオーディションが続けて転機を運びます。
オーディションで大役へ|『愛の、がっこう。』から『風、薫る』
大学へ進学した2025年、早坂美海さんは主人公の学生時代、連続ドラマの主要生徒役、そして朝ドラ主人公の妹役を相次いで演じました。
いずれも単に出演歴が一つ増えたのではなく、これまでの学生生活や姉妹関係を役の中で使う仕事になりました。
『対岸の家事』で主人公・村上詩穂の学生時代を演じる
2025年4月期のTBSドラマ『対岸の家事~これが、私の生きる道!~』では、多部未華子さんが演じる主人公・村上詩穂の学生時代を担当しました。
詩穂は中学3年生で母を亡くした後、家事を担うためにバスケットボール部を退部し、高校卒業まで父親との生活を支えます。
その回想を通して、現在の詩穂が専業主婦という立場を選んだ理由が描かれました。
早坂美海さんにとっては、主人公の過去を演じ、物語の現在へ受け渡す役でした。
検索候補には「対岸の火事」と表示されることがありますが、正式な作品名は『対岸の家事~これが、私の生きる道!~』です。
同じ2025年の夏には、現在の本人に近い年齢の生徒を、より長い時間をかけて演じることになります。
3回の対面審査で沢口夏希役を射止める
フジテレビ系ドラマ『愛の、がっこう。』のオーディションは、対面審査が3回ありました。
当初は役の大きさを知らされておらず、複数回の審査を受けるうちに、主要人物の沢口夏希を選ぶ場だと分かったそうです。
最終審査では泣く場面を3、4回演じ、そのたびに監督から異なる演出が加わりました。
指示のたびに自分なりに少しずつ演技を変えて見せることができました。
出典:kukka「【早坂美海:インタビュー】ドラマ『愛の、がっこう。』沢口夏希役で注目を集める新鋭の19歳。2026年度前期連続テレビ小説『風、薫る』では、主人公の妹・一ノ瀬安役に抜擢される逸材です。日に日に存在感を増すブレイク直前の彼女から目が離せません!」(2025年9月17日)
審査結果はその日の夜に届き、沢口夏希役をオーディションで射止めました。
夏希は、教師である主人公・小川愛実の生徒で、親から渡されたお金を使ってホストクラブへ通う高校3年生です。
学校では教師へ反発し、ホストの前では甘えるため、監督からは二つの場所で別人に見えるよう求められました。
通常の撮影とは別にリハーサル日も設けられ、場面ごとに異なる表情や声の出し方を監督と試しています。
明るく振る舞いながら受験や家族への複雑な気持ちを抱えており、美海さんは自分の大学受験期を思い出しながら役へ入りました。
撮影後、監督から選考時に直したい部分がなかったと聞き、オーディションで試した表現がそのまま役につながっていたことを知ります。
夏希を演じる時間が長くなるにつれて、せりふを言うのではなく、その人物として反応する感覚を初めてつかみました。
ヒロイン選考の落選後、一ノ瀬安役で朝ドラ初出演
連続テレビ小説への出演は以前からの目標で、『風、薫る』では最初にヒロインオーディションへ挑みました。
二次審査で落選した後、しばらくして所属事務所から呼び出されます。
理由を知らされないまま事務所へ向かったため、何かしてしまったのかと不安になりましたが、そこで告げられたのは主人公の妹・一ノ瀬安役の決定でした。
自分が出演できるということが信じられなかったです。
出典:婦人公論.jp「『風、薫る』りんの妹・安役の早坂美海、連続テレビ小説初出演『見上愛さんは太陽のようでりんちゃんそのもの。役に向き合う姿勢に刺激』」(2026年6月19日)
ヒロイン選考では残れなかったものの、同じ作品で主人公の妹として朝ドラ初出演を果たしました。
安は一ノ瀬家の次女で、看護の道を進む姉・りんの幸せを願いながら、自分は良家の「奥さま」になることを夢見る人物です。
撮影前には着物での所作やなぎなた、当時の言葉遣いを学び、姉を慕う感情には実生活の姉との関係を重ねました。
主演の見上愛さんとは、撮影開始前のなぎなたと方言の稽古から顔を合わせ、分からない動きを教えてもらいました。
長期間の撮影では、安の年齢や置かれた状況が変わるたびに、それまでの経験を切らずに次の場面へ持っていくことを学んでいます。
見上さんが現場で自分の考えを言葉にし、周囲と相談しながらりんを作る姿も、年単位で役へ向き合う方法を知る機会になりました。
放送中の2026年6月には、安役と長期間向き合う中で感じている変化を、所属事務所の公式動画で話しています。
2026年8月現在、大学の法学部へ通いながら、約1年をかけて一人の役を演じる撮影を続けています。
法学部の授業と撮影を並行しながら、放送中の物語と同じ速さで安の時間を積み重ねています。















