奥智哉の生い立ち|家族・学生時代と父が履歴書を送った俳優デビューまで

奥智哉のイラストと、生い立ちや家族・学生時代、父の履歴書送付をきっかけとした俳優デビューを示すアイキャッチ画像

PROFILE

人物プロフィール

ふりがな
おくともや
カテゴリー
男性俳優
出身地
神奈川県
生年月日
2004年7月18日
芸能活動開始
2020年
俳優デビュー
2020年
デビューのきっかけ
芸能事務所への応募

『仮面ライダーリバイス』の牛島光役や『十角館の殺人』の江南孝明役で知られる奥智哉さんは、2026年8月時点で22歳です。

2026年夏には杢代和人さんとのダブル主演ドラマ『君は夏のなか』が放送され、俳優としての主演作も重なっています。

ところが、芸能界へ入る最初のきっかけは、小学6年生のときにテレビを見ながら父親へ返した冗談半分の一言でした。

父親がその言葉を受けて履歴書を送り、中学3年生で初めて演技の仕事を得るまでには、レッスンと不合格が続く時間もありました。

今回は、そんな奥智哉さんの生い立ちや家族、学生時代、芸能界へ入ったきっかけ、『FOLLOWERS』での俳優デビュー、その後の転機をご紹介します。

奥智哉の生い立ち|神奈川県出身、幼稚園ではパティシエが夢

奥智哉さんは、2004年7月18日に神奈川県で生まれました

育った市区町村は公表されていませんが、本人が振り返った子ども時代には、お菓子作りや空手、歴史、アクション映画といった関心が並んでいます。

幼稚園で作った「焼かないクレープ」

幼稚園のころ、将来の仕事として口にしていたのは、まだ俳優ではありませんでした。

春巻きの皮を使い、火を使わずに作れるクレープを自分で作ることも好きだったそうです。

ただし、特に甘いものが好きだったからではなく、本人の記憶では「なんとなく」言っていた将来の夢でした。

幼稚園のときに、「パティシエになりたい」と言っていた覚えがあります。

出典:CREA「『十角館の殺人』主演に抜擢。19歳の超新星・奥智哉が共演した青木崇高を“特別に感じた”理由」(2024年4月5日)

日本史の歴史クラブとアクション映画が好きだった小学生時代

小学生になると日本史を好み、学校では「歴史クラブ」に所属していました。

好きな戦国武将には真田幸村を挙げ、大阪夏の陣で一緒に戦う家臣を演じてみたいと、後年のインタビューで話しています。

同じころからアクション映画もよく見ており、映画の中で俳優が別人のように役を演じる姿に目を向けていました。

佐藤健さんの『るろうに剣心』だけでなく、山田孝之さんの『闇金ウシジマくん』や堤真一さんの『土竜の唄』なども、小学生の奥さんに俳優という仕事を意識させた作品です。

16歳の自己紹介では、生き物の生態や人があまり知らない雑学も好きだと話しており、学校で好きな科目には日本史、世界史、体育を挙げています。

奥智哉の家族|父親・母親・4歳上の兄との思い出

奥智哉さんの生育家族として公表されているのは、父親、母親、4歳上の兄です。

兄のあとを追って始めた空手、父親の趣味から広がった釣りとスキー、母親と毎週見ていたドラマなど、家族との時間が本人の昔話にたびたび登場します。

両親と兄の氏名や職業は公表されていませんが、奥さんが4歳上の兄を持つ次男で、家族でよく出かけていたことまでは本人の発言から確認できます。

兄を追って小学1年生から6年間続けた空手

空手を始めた理由は、先に習っていた4歳上の兄でした。

小学1年生から6年生までの6年間、兄と同じ競技に取り組みました。

空手のチャンピオンを目指していたわけではありませんでしたが、現在も所属事務所の公式プロフィールには特技として空手が記載されています。

『仮面ライダーリバイス』で変身後の戦いに加わり、時代劇『君とゆきて咲く』で剣舞や殺陣に取り組むより前に、体を動かす習慣が小学校生活の6年間にありました。

父親の影響で始めた釣りと毎年の家族スキー

公式プロフィールに載る趣味の釣りとスキーは、どちらも父親の影響で親しむようになりました。

僕も家族もアクティブなタイプでもある

出典:Amuse+「アミュモバ★Pick up!! 奥智哉 編」(2021年3月2日)

幼いころから家族で毎年スキーへ出かけ、釣り好きの父親と一緒に竿を持っていました。

家族旅行では、滝のそばでキャンプをし、たき火を囲んで過ごしたこともあったそうです。

母親と毎週見ていた『監察医 朝顔』に出演

高校1年生だった2021年、奥さんは『監察医 朝顔』第2シーズンの第15話と最終話に桑原勇太役で出演しました。

出演前から母親と毎週見ていた作品だったため、いつもテレビで見ていた朝顔の家のセットに自分が立っていることが不思議だったと話しています。

細部まで生活感のあるセットを目の前にし、小道具や大道具によってドラマの家が作られていることにも驚きました。

2022年の『監察医 朝顔2022スペシャル』でも同じ役を演じ、作品内で成長した勇太として朝顔たちのもとへ戻っています。

小学6年生の一言から芸能界へ|父親がアミューズへ履歴書

小学生の奥さんは映画が好きでしたが、自分で芸能事務所を探し、オーディションへ応募していたわけではありません。

家で交わした父親との会話と、その後の父親の行動によって、日常の外側にあった芸能界が突然近づきました。

『るろうに剣心』を見て冗談半分に答えた将来の夢

小学6年生のある日、父親から「将来何になりたいの?」と聞かれました。

そのときテレビに映っていたのが、佐藤健さんが主演した映画『るろうに剣心』のプロモーション映像です。

画面を見ながら、自分にも役者のような仕事ができるのかと、冗談半分で父親へ尋ねました。

すると父親は、その言葉を受けて現在の所属事務所アミューズへ履歴書を送りました

父の行動力には驚きましたよ(笑)

出典:JJ「日曜劇場『ラストマン-全盲の捜査官-』注目俳優 奥智哉『デビューのきっかけは佐藤健さん』」(2023年5月27日)

本人が知らないうちに応募が進んでいたため、父親から履歴書を送ったと聞いたときには、現実感のないまま話が動き始めました。

1〜2カ月後に事務所から連絡、中学3年間はレッスン中心

履歴書を送ってから1〜2カ月ほど後、アミューズから連絡が届きました。

奥さんは、受かったら仕事を頑張り、受からなければ中学校で部活動に打ち込むくらいの気持ちで選考に臨みました。

所属が決まると、中学校の3年間は部活動ではなく、演技などのレッスンを中心にした生活になりました。

すぐに仕事が決まったわけではなく、レッスンの合間にオーディションを受けては不合格になる時期が続きました。

「奥智哉 今日好き」と検索されていますが、ABEMA『今日、好きになりました。』への出演歴は所属事務所の公式経歴に記載されておらず、本人や番組からの出演発表も確認されていません。

所属は芸能界への入口でしたが、俳優として初めて撮影現場へ入るのは中学3年生になってからです。

中学3年で『FOLLOWERS』へ|奥智哉の「子役時代」と俳優デビュー

中学3年生になった奥さんは、蜷川実花監督のNetflixドラマ『FOLLOWERS』に参加し、初めて映像の撮影現場へ入りました。

アミューズへの所属と俳優デビューは同じ出来事ではなく、中学校でレッスンを続けた先に最初の演技仕事がありました。

落選を重ねて初めて合格した蜷川実花監督作品

『FOLLOWERS』の撮影時、奥さんは中学3年生でした。

いくつもの不合格を経て、初めて合格したオーディションがこの作品です。

演じた田嶌類は、人気写真家の田嶌エリコを母に持つ息子で、母親役の夏木マリさんと親子の場面に臨みました。

類は中性的な雰囲気を持つ反抗期の少年で、ちょうど同じ年代だった奥さんは、自分と重なる部分を探しながら役を考えました。

撮影現場へ入ること自体が初めてだったため、大勢のスタッフやモニター、華やかなセットを目にし、ドラマが作られる様子に驚いたそうです。

作品は2020年2月に配信され、公式プロフィールでは、このときの15歳での出演を俳優デビューとしています。

夏木マリの息子役を演じ、俳優を続ける自覚が芽生える

初めての現場では、夏木マリさんのほか、中谷美紀さんや笠松将さんといった俳優たちの仕事を間近で見ました。

うれしさの一方で、自分が本当にこの場所にいてよいのかという不安も抱えていました。

撮影を終えてから、本人の中に初めて、俳優の仕事をこの先も続けるかどうかを考える時間が生まれました。

自分もこの世界の人間なんだな、この仕事を続けていきたいな、という自覚が芽生えました。

出典:ORICON NEWS「『リバイス』“牛島家”奥智哉、謎の組織ウィークエンドの一員に驚き『フェニックスに不信感が…』 俳優としての目標語る」(2022年2月6日)

笠松将さんが力まず落ち着いて演じる姿にも触れ、自分も撮影で肩に力を入れすぎないよう意識するようになりました。

中学1年生のころには演技の面白さがまだ分からず、ただレッスンへ通う時期もありましたが、中学3年生で初めて作品を完成させたことで仕事への向き合い方が変わりました。

「子役」「子役時代」という検索語もありますが、奥さんの公表経歴は幼少期の子役活動ではなく、中学3年生で初めて演技の現場へ入り、15歳で俳優デビューしたものです。

奥智哉の高校時代|『青のSP』から『仮面ライダーリバイス』へ

高校へ進んだ2020年度以降、奥さんは学校生活と撮影を行き来しながら、連続ドラマや特撮作品へ出演するようになりました。

同年代と教室で過ごした作品から、約1年にわたって同じ役を演じる現場へ進み、高校卒業時には仕事を進路として選びます。

高校名は非公表、学生時代の青春は放課後のゲーム

出身小学校、中学校、高校の具体的な学校名は公表されていません

高校卒業後に大学へ進んだという公式発表もなく、学校名を挙げるネット上の情報には本人や所属事務所による裏付けがありません。

お菓子作りも続け、高校1年生のころにはキャラメルを学校へ持って行き、同級生からもう一度作ってほしいと頼まれたこともありました。

学生時代の青春を尋ねられて挙げたのは、特別な行事ではなく、友人と過ごした日常の放課後でした。

僕の青春は“ゲーム”です。小中高ずっと、放課後はゲームばかりしていました。

出典:テレビ朝日「今夜スタート!!【#君ゆき】放送直前!《新》オープンセットで【記者会見開催】!!」(2024年4月24日)

中学2年生のころには授業中にふざけたりクラスで騒いだりすることもあり、16歳のインタビューでは、当時の自分を「反抗期真っただ中」の役へ重ねていました。

同世代と過ごした『青のSP』の教室

高校1年生の2021年、連続ドラマ『青のSP―学校内警察・嶋田隆平―』で市原健太を演じました。

奥さんにとって初めての連続ドラマであり、作品公式は市原役を地上波ドラマデビューとして紹介しています。

https://twitter.com/bluesp_tue21/status/1329732662798348294

演じたのは中学校のやんちゃな3人組の一人で、本人が中学2年生だったころの振る舞いに近い部分がありました。

それまで年上の俳優との共演が多かったため、同年代が集まる教室セットでは、撮影の合間まで本当の学校の休み時間のように過ごせたそうです。

3人組の場面では監督から自由に騒ぐように言われ、台詞のあとに踊ったり、バスケットボールをドリブルしたりするアドリブも加えました。

河川敷を走る場面では同じ距離を7〜8回走り、撮影が止まるたびに同世代の共演者と声を掛け合って次のテイクへ戻りました。

17歳で牛島光役、1年間の撮影で仮面ライダーに変身

高校2年生だった2021年、17歳で『仮面ライダーリバイス』の牛島光役に選ばれました。

レギュラーキャストでは最年少で、放送開始時には牛島家の息子として登場し、物語の途中から地下組織ウィークエンドの一員であることが明かされます。

出演が決まった当初、光が仮面ライダーへ変身するかどうかは決まっていませんでした。

2022年5月15日放送の第35話で、仮面ライダーオーバーデモンズへの変身が実現しました。

変身が決まると、現場のキャストやスタッフから「変身おめでとう」と声をかけられ、祝福を受けて撮影へ入りました。

自分で変身ポーズを考える機会も得て、走りながらの変身撮影では、監督のOKが出るまで何度も走りました。

約1年間の現場では、年齢に関係なく一人の作り手として接するスタッフと俳優の関係に触れ、信頼の置き方と、謙虚かつ真面目に仕事へ向かう姿勢を学んでいます。

『みな商』と映画初出演『ラーゲリ』を経て、卒業後は俳優一本へ

2022年には、ドラマ『みなと商事コインランドリー』で英明日香を演じました。

牛島光とは雰囲気の異なる明日香役を通じて届くファンレターは、『リバイス』出演時の倍以上に増えたそうです。

同年12月公開の『ラーゲリより愛を込めて』では、山本幡男の長男・顕一役で映画に初出演しました

オーディションでは手応えを感じなかったものの合格し、瀬々敬久監督のもとで、シベリアから帰らない父を待つ4人きょうだいの長男を演じました。

実生活では次男で末っ子のため、家族を支える長男の立ち位置を考える際には、4歳上の兄を参考にしています。

初めての映画が瀬々監督の作品になった喜びより先に大きなプレッシャーを感じ、完成後には自分の芝居を見直して課題も挙げました。

高校3年生のとき、卒業後の進路を尋ねられた答えは明快でした。

俳優1本でやっていきます!

出典:シネマトゥデイ「『ラーゲリより愛を込めて』で映画初出演の奥智哉、俳優1本でやっていく決意!」(2022年12月4日)

2023年3月には高校卒業を報告し、学生と俳優を並行する時期を終えました。

奥智哉の転機|『大奥』『ラストマン』から『十角館の殺人』初主演へ

高校卒業前後の2023年から2024年には、初時代劇、日曜劇場、初主演ドラマと、役柄も撮影環境も異なる仕事が続きました。

それぞれの現場で出会った俳優や監督とのやり取りは、次の役を演じるときの具体的な方法へ加わっていきます。

『リバイス』での演技が初時代劇『大奥』へ

『仮面ライダーリバイス』での演技を見た関係者から声がかかり、2023年のNHKドラマ10『大奥』のオーディションへ呼ばれました。

初めての時代劇で演じたのは、「3代・徳川家光×万里小路有功 編」に登場する玉栄です。

立ち方や座り方、お辞儀、茶わんの持ち方まで現代劇とは異なり、京都弁のイントネーションも重なりました。

思い描いた芝居ができずに苦戦するなか、万里小路有功役の福士蒼汰さんと撮影後の映像を見直し、場面ごとの改善点を一緒に考えたそうです。

すべては「リバイス」からという気持ちです。

出典:CREA「『十角館の殺人』主演に抜擢。19歳の超新星・奥智哉が共演した青木崇高を“特別に感じた”理由」(2024年4月5日)

人生で最も緊張した『ラストマン』のクランクイン

『大奥』と同じ2023年には、TBS日曜劇場『ラストマン-全盲の捜査官-』へレギュラー出演しました。

役は捜査一課で最年少の刑事、長谷川壮太です。

クランクインで周囲を見渡すと、福山雅治さんや大泉洋さんをはじめ、主演経験を重ねてきた俳優たちがそろっていました。

自分がその場にいてよいのか、どこまで食らいつけるのかという不安が押し寄せ、本人の表現では人生でいちばん緊張したクランクインになりました。

撮影が始まると現場は打ち解けた雰囲気で、永瀬廉さんとはライトノベル原作の漫画『オーバーロード』が好きという共通点から会話が広がりました。

19歳で『十角館の殺人』主演、内片輝監督と青木崇高との出会い

2024年3月配信のHuluオリジナル『十角館の殺人』で、江南孝明役を務めました。

19歳での出演は、奥さんにとって初めてのドラマ主演です。

初主演で肩に力が入る奥さんに、内片輝監督はまず撮影を楽しむよう繰り返し声をかけました。

監督は、相手の芝居を受けて感じたものを返すという基本を言葉にして伝え、奥さんが感覚で行っていた演技を整理しました。

本人は内片監督との出会いを転機と呼び、以後は共演者の芝居へ素直に反応することを、より明確に意識しています。

ともに事件を追う島田潔役の青木崇高さんは、小学6年生のときに見ていた『るろうに剣心』で相楽左之助を演じた俳優でした。

初対面の興奮を抱えながら事前に読み合わせを重ね、本番では練習どおりに固定せず、青木さんが投げる台詞と反応をその場で受け取りました。

『君とゆきて咲く』『べらぼう』を経て2026年の主演作へ

『十角館の殺人』と同じ2024年、テレビ朝日『君とゆきて咲く~新選組青春録~』で前田拳太郎さんとダブル主演を務めました。

演じた深草丘十郎は会津藩士を志す青年で、この作品が地上波連続ドラマでの初主演です。

部活動のような雰囲気で剣舞の稽古を重ね、同世代の俳優たちと互いの芝居を出し合う現場になりました。

2025年にはNHK大河ドラマ『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』で徳川家基を演じ、初めて大河ドラマへ出演しています。

2026年2月配信の『時計館の殺人』では江南孝明を再び演じ、青木崇高さん演じる島田と新たな館の謎へ向かいました。

2026年8月時点では、杢代和人さんとダブル主演する『君は夏のなか』が放送中で、映画好きの高校生・戸田渉を演じています。

杢代さんとは3度目の共演で、互いの演技や考え方を知る二人が、初めてダブル主演として同じ作品の中心に立ちました。

次に公開される『八つ墓村』は2026年9月18日、続く『俺たちの箱根駅伝』は同年10月期の放送予定です。