PROFILE
人物プロフィール
新海誠監督のアニメ映画『すずめの戸締まり』で、神戸に暮らす双子の姉弟を一人二役で演じたのが、子役の今津心之介(いまづ しんのすけ)さんです。
男の子と女の子の両方の声を担当した今津さんですが、実は6歳から子役として活動してきた経歴があります。
2021年には大阪で舞台に立ち、翌2022年には仲野太賀さん主演のドラマ『拾われた男』にも出演しました。
また、昆虫や野鳥が好きという一面があり、母親や祖母に関係する出来事をきっかけに、自分の声を使って特殊詐欺の防止活動に協力したこともあります。
映画やドラマでの役柄だけでなく、子どものころの興味や家族との関係にも、今津さんらしさが表れています。
今回は、そんな今津心之介さんの生い立ちや家族、学生時代、6歳からの子役活動、俳優・声優として出演した作品などをご紹介します。
今津心之介の生い立ち|箕面とのつながりと子ども時代
今津心之介さんは、大阪を拠点とする劇団ひまわり所属の俳優・声優です。
大阪府箕面市で暮らしていたことが地元の取材や市の公式発表から分かっており、子どものころから地域の自然に親しんできました。
幼少期には生き物への興味が強く、6歳になると子役としての活動も始めています。
昆虫や野鳥が好きだった少年時代
今津さんの子ども時代を知るうえで興味深いのが、昆虫や野鳥などの生き物が好きだったことです。
2025年10月8日の地元メディア「みのおNOW」の取材では、箕面公園昆虫館によく出かけていたことを明かしています。
箕面公園昆虫館は、箕面の豊かな自然の中にある施設で、昆虫の生態やさまざまな種類について学べる場所です。
今津さんは昆虫だけでなく、野鳥にも関心を持っていました。
箕面の山で、夏にやってくるサンコウチョウを実際に見た経験も取材で話しています。
サンコウチョウは、長い尾羽が特徴的な渡り鳥です。
今津さんは山の中でその姿を観察するほど、生き物への興味を持っていました。
同じ取材では、声優の仕事に加えて、好きな生き物の研究もしていきたいと話しています。
今津さんが子どものころから親しんでいたのは、昆虫館での観察や箕面の山での野鳥観察でした。2025年の取材では、生き物の研究にも興味を持っていることを明かしています。
俳優や声優の仕事を始めたあとも、生き物への関心を持ち続けていたことが分かります。
6歳から子役として活動を始める
今津さんが芸能活動を始めたのは、6歳のころでした。
2025年のみのおNOWの取材では、6歳から子役として活動を始めたことが紹介されています。
小学校に入学する前後の年齢から、演技の仕事に関わっていたことになります。
ただし、芸能界に興味を持った最初のきっかけや、家族の勧めで活動を始めたのかといった詳しい経緯は明らかになっていません。
劇団ひまわりの公式プロフィールには、特技として「歌」が記載されています。
幼いころから演技だけに取り組んでいたわけではなく、歌にも関心を持っていたことが、その後のコンクール記録から分かります。
子役としての活動を始めてからは、舞台やテレビドラマ、声優の仕事へと出演経験を重ねていきました。
今津心之介の家族|母親と祖母とのエピソード
今津さんの家族については、母親と祖母に関する具体的なエピソードが地元メディアで紹介されています。
特に2025年には、家族に関係する出来事をきっかけに、箕面警察と協力して特殊詐欺の被害防止を呼びかける音声を制作しました。
父親や兄弟姉妹を含めた家族構成の全体像については、確かな公表情報が限られています。
母親が受け取った防犯情報をきっかけに警察へ協力
2025年、当時小学6年生だった今津さんは、地元の特殊詐欺被害を減らすため、自分から警察へ協力を申し出ました。
その発端になったのは、母親が受け取っていた「箕面市市民安全LINE」の情報でした。
市民安全LINEでは、地域で発生した犯罪や防犯に関する情報が配信されています。
今津さんは母親が受け取った情報から、特殊詐欺の被害が増えていることを知りました。
そして、被害を減らすために何か協力できないかと、箕面警察へ自分から相談したのです。
相談を受けた警察は、地元のラジオ局「みのおエフエム」に協力を求めました。
その結果、今津さん自身の声で詐欺被害への注意を呼びかける音声データが制作されました。
録音した音声は、みのおエフエムのラジオCMのほか、箕面市内の銀行や郵便局でも流されることになりました。
収録したのは、高齢者を狙う特殊詐欺や、家族・警察官・市役所職員などを装った電話への注意を呼びかける5パターンです。
声優として身につけてきた声の表現を、出演作品とは違う形で使う経験になりました。
収録を終えた今津さんは、地元の取材で次のように話しています。
このアナウンスを聴いた人が、少しでも変だと思ったら、詐欺に気付けるようになってくれたら大満足です
出典:みのおNOW「おじいちゃん、おばあちゃん大丈夫?箕面の小6声優 今津心之介さんが、詐欺防止をラジオCMで呼びかけ」(2025年10月8日)
自分の声を聞いた人が詐欺に気づくことを願い、録音に取り組んでいたのです。
祖母が詐欺電話を受けた経験も行動の理由に
今津さんが特殊詐欺の防止活動に協力した理由には、祖母の経験もありました。
祖母は以前、親戚を名乗る人物から「オレオレ詐欺」の電話を受けたことがあったそうです。
しかし、電話の内容をそのまま信じるのではなく、祖母は実際の親戚へ電話をかけ直して確認しました。
そのため、金銭的な被害には遭わずに済みました。
この家族の経験も、今津さんが防犯活動に取り組む理由の一つになっています。
母親を通じて地域で詐欺被害が増えていることを知り、祖母が実際に不審な電話を受けた経験も聞いていた今津さんは、警察に自分から協力を申し出ました。
単に声優として仕事を依頼されたのではなく、本人の提案から始まった防犯活動だったことが特徴です。
2026年にも箕面市の特殊詐欺被害防止対策へ協力し、新しい音声データを収録しました。
同年8月5日に箕面市が発表した資料では、今津さんの2回目の協力について紹介されています。
新しい音声は、防犯パトロール車による巡回時の呼びかけにも使われることになりました。
今津心之介さんの防犯活動は、2025年に本人から警察へ協力を申し出たことから始まりました。2026年には箕面市の新たな防犯対策にも声で協力しています。
家族との身近な出来事が、地域の人たちに声を届ける活動へと広がっていきました。
6歳からの子役活動|劇団ひまわりと初期の舞台出演
今津さんの俳優としての経歴をさかのぼると、小学生だった2021年には舞台への出演記録が残っています。
このころにはすでに劇団ひまわりに所属しており、大阪で行われた公演に参加していました。
劇団ひまわりに所属して演技活動へ
今津さんが所属している劇団ひまわりは、1952年に創立された俳優養成所・芸能プロダクションです。
子どもから大人まで幅広い年齢層を対象に、演技や表現に関する育成を行っています。
今津さんは大阪所属の俳優として公式プロフィールに掲載されており、舞台・ドラマ・映画・ラジオの出演歴が紹介されています。
劇団ひまわりには年齢や経験に応じたクラスがありますが、今津さん自身がいつ、どのような経緯で入所したのかについては、詳しい情報が確認されていません。
そのため、6歳で始めた子役活動と、劇団ひまわりへの入所時期が完全に一致するかどうかは分けて考える必要があります。
一方で、2021年には劇団ひまわり所属の出演者として舞台の公式記録に名前が掲載されています。
少なくとも2021年には、劇団に所属して舞台に出演する段階まで進んでいたことが分かります。
2021年の舞台『オオサカVampire』に出演
2021年8月、今津さんは大阪の心斎橋PARCO SPACE 14で上演された『オオサカVampire Significato della vita』に出演しました。
この舞台は、大阪芸術大学舞台芸術学科教授の金谷かほりさんが作・脚本・演出を担当した作品です。
公演は2021年8月3日と4日に行われ、大阪芸術大学の公式公演情報にも今津心之介(劇団ひまわり)と記載されています。
今津さんが出演者の一人として舞台に立ったことを確認できる、初期の重要な記録です。
出演者には大人のパフォーマーも多く、子役として活動していた今津さんもその公演に参加しました。
ただし、作品内で演じた具体的な役柄や、公演に参加したきっかけまでは明らかになっていません。
また、この舞台より前にも子役活動を行っていたため、2021年の公演が俳優としての最初の仕事だったと断定することはできません。
今津さんの経歴では、6歳からの子役活動開始と、2021年に確認できる舞台出演を別々の出来事として整理できます。
その翌年には、舞台だけでなくテレビドラマとアニメ映画にも出演しました。
今津心之介のドラマ出演と声優経験|2022年の2作品
2022年は、今津さんの出演歴の中でも、実写ドラマとアニメ映画の両方に名前が残っている年です。
ドラマでは主人公の幼少期を演じ、アニメ映画では男の子と女の子の双子を一人で演じました。
『拾われた男』で主人公・松戸諭の幼少期を演じる
2022年6月26日に放送・配信が始まったドラマ『拾われた男』に、今津さんは出演しました。
『拾われた男』は、俳優の松尾諭さんによる自伝的エッセイを原作としたドラマです。
仲野太賀さんが主人公の松戸諭を演じ、草彅剛さんや伊藤沙莉さんなどが出演しました。
物語では、俳優を目指す主人公が、さまざまな人との出会いや偶然によって人生を変えていく様子が描かれています。
今津さんが担当したのは、仲野太賀さんが演じる主人公の幼少期役です。
所属先の劇団ひまわりも、2022年6月に出演情報を発表しています。
舞台とは違い、カメラを通して映像に残る演技の仕事でした。
子役が主人公の幼少期を演じる場合、大人の俳優が演じる人物と同じ役の、過去の姿を担当することになります。
今津さんにとって『拾われた男』は、テレビドラマ出演歴を確認できる初期の代表的な作品です。
『すずめの戸締まり』で双子の姉弟を一人二役
2022年11月11日には、新海誠監督のアニメ映画『すずめの戸締まり』が公開されました。
今津さんはこの映画で、神戸に暮らす二ノ宮ルミの双子の姉弟の声を担当しました。
二ノ宮ルミは伊藤沙莉さんが声を演じた人物で、神戸を訪れた主人公の鈴芽を助ける役として登場します。
今津さんが演じた双子は、ルミの子どもたちです。
劇団ひまわりの公式出演情報には、神戸弁を話す双子の姉・弟役として紹介されています。
ここで特に注目したいのは、男の子と女の子という異なる2人の役を、今津さん1人で担当したことです。
双子のそれぞれに声を与える必要があり、実写ドラマで主人公の幼少期を演じる仕事とは異なる経験になりました。
映画では、双子が鈴芽や椅子の姿になった草太と関わる場面があります。
関西を舞台にした場面で、子どもたちの声や会話が作品の雰囲気を作っています。
『すずめの戸締まり』では、主人公の鈴芽の幼少期役と、神戸に登場する双子の姉弟役は別の配役です。今津心之介さんが担当したのは、二ノ宮ルミの双子の姉弟です。
『拾われた男』の幼少期役に続き、『すずめの戸締まり』では声だけで役柄を表現する仕事に出演しました。
2022年にはさらに、NHKのFMシアター『ことばの刃』にも出演しています。
ドラマ・アニメ映画・ラジオドラマと、同じ年に異なる媒体での演技経験が記録されています。
小学生時代の歌と俳優活動|コンクールやドラマ出演
今津さんは小学生のころ、俳優や声優の仕事だけでなく、歌にも取り組んでいました。
劇団ひまわりの公式プロフィールに記載されている特技は「歌」です。
実際に、全国規模の子ども向け歌唱コンクールにも名前が残っています。
得意な歌と全日本こどもの歌コンクールへの挑戦
今津さんの名前は、一般社団法人全日本こどもの歌教育協会が公開している全日本こどもの歌コンクールの予選通過者名簿に掲載されています。
まず、2023年に開催された第1回大会では、大阪会場の小学4・5・6年生の部に「今津 心之介」の名前がありました。
続いて、2024年の第3回大会でも、同じく小学4・5・6年生の部の予選通過者として名前が掲載されています。
2023年と2024年の2大会に、同姓同名の予選通過記録が残っていることになります。
所属先が特技として歌を挙げていることとも一致しており、今津さんの歌への関心を知る手がかりになります。
ただし、予選通過と全国大会での入賞は異なります。
予選通過者名簿だけから、大会での最終順位や受賞歴まで断定することはできません。
俳優活動とは別に、歌唱にも取り組んでいたという記録が残っている点は興味深いところです。
舞台や声優の仕事では、声を使った表現が求められる場面もあります。
ただし、歌の経験が特定の出演作品や配役につながったという本人発言は確認されていないため、直接の因果関係は断定できません。
『探偵ロマンス』『大奥』などのドラマ出演
2022年の『拾われた男』に続き、今津さんはテレビドラマへの出演も重ねています。
2023年には、NHKの土曜ドラマ『探偵ロマンス』に出演しました。
同作は2023年1月21日に放送が始まった全4話のドラマで、江戸川乱歩の若いころをモチーフにした物語です。
劇団ひまわりは、今津さんが初等部の所属者として出演することを公式に発表しています。
さらに2024年には、フジテレビのドラマ『大奥』第3話に出演しました。
2024年2月1日に放送された回で、所属先の発表には髙田幸季さんとともに出演したことが記載されています。
時代劇というジャンルの作品への出演歴も、子役時代の経歴に加わりました。
学校生活と並行して、こうしたドラマへの出演を重ねていたことになります。
一方、小学校の正式名称や具体的な部活動、学校行事と芸能活動をどのように両立していたかについては、詳しい公表情報がありません。
確認できるのは、小学生だった時期に歌のコンクールへ参加しながら、複数のテレビドラマにも出演していたという経歴です。
歌と演技の両方に取り組んでいた少年時代を経て、さらにラジオドラマや実写映画での出演経験を増やしていきました。
声の仕事から実写映画まで|広がる出演経験
今津さんは『すずめの戸締まり』以降も、声を使った作品や実写映画に出演しています。
2025年から2026年にかけては、NHKのラジオドラマや映画への出演が確認できます。
NHK FMシアターでのラジオドラマ出演
2025年7月19日、NHK-FMでラジオドラマ『大きな湖の小さな島で』が放送されました。
今津さんはこの作品で、大橋達也役を担当しています。
同作には毎田暖乃さんや田中美央さんらも出演しており、今津さんは登場人物の一人として音声ドラマに参加しました。
ラジオドラマでは映像によって表情や動きを伝えることができないため、登場人物の感情や状況を声によって表現します。
今津さんはアニメ映画で声を担当した経験に加えて、ラジオドラマにも出演しました。
2026年5月9日には、NHK FMシアター『ねがいましては!』にも出演しています。
この作品は谷口えみさんが脚本を担当し、宮地真緒さんや三坂賢二郎さんらが出演したラジオドラマです。
劇団ひまわりの出演情報にも今津さんの名前が掲載されており、音声作品での出演歴が続いていることが分かります。
また、2025年には地元・箕面市の防犯音声制作にも参加しました。
こちらはドラマの役を演じる仕事ではありませんが、自分の声で人に何かを伝えるという、声優活動とは異なる経験でもありました。
アニメ映画やラジオドラマ、地域の防犯音声と、声を使った仕事にも複数の形で関わっています。
映画『幕末ヒポクラテスたち』で一太郎役を演じる
声の仕事に加えて、今津さんは実写映画にも出演しています。
2025年4月25日公開の映画『花まんま』には、掛田千廣さんとともに出演しました。
劇団ひまわりは同年4月9日に、2人の映画出演を公式発表しています。
『花まんま』は鈴木亮平さんと有村架純さんが兄妹役を演じた映画で、家族や記憶を題材にした作品です。
さらに2026年5月8日には、映画『幕末ヒポクラテスたち』が全国公開されました。
今津さんはこの作品で、一太郎役を演じています。
所属先の公式発表でも、出演する役名が明記されています。
6歳から子役として活動を始めた今津さんは、2021年の舞台出演、2022年のドラマ・アニメ映画への出演を経て、実写映画でも役名のある人物を演じました。
『幕末ヒポクラテスたち』の一太郎役も、子役時代に積み重ねてきた出演歴の一つとして残る仕事になりました。















