PROFILE
人物プロフィール
荒木飛羽(あらき とわ)さんは、2005年9月28日生まれ、茨城県出身の俳優です。
小学校低学年の頃にスカウトされ、2014年のドラマ『死神くん』で俳優デビューしました。
その後は人気俳優の少年時代を数多く演じ、2019年の『あなたの番です』で注目を集めると、2022年の『少年のアビス』では連続ドラマ初主演を務めています。
子どもの頃はEXILEに憧れてダンスを習い、撮影現場では母親に付き添ってもらいながら、先輩俳優たちと接する中で演技への興味を深めていきました。
家族についても、美容師の父親や10歳年下の弟との思い出をたびたび語っており、写真集の制作に家族が参加したこともあります。
今回は、そんな荒木飛羽さんの生い立ちや家族、学生時代、芸能界に入ったきっかけ、俳優としての転機などをご紹介します。
荒木飛羽の生い立ち|茨城県で育ち幼い頃からダンスに夢中
荒木飛羽さんは、2005年9月28日に生まれた茨城県出身の俳優です。
幼い頃から洋服のモデルを経験し、ダンスにも親しんでいたため、俳優として活動を始める前から人前に立つ機会がありました。
一方で、子どもの頃の本人は外で遊んだり、好きなことに夢中になったりする、ごく普通の少年だったこともインタビューから伝わってきます。
幼い頃は女の子に間違われることもあった
荒木さんは、小学校低学年の頃まで女の子に間違われることがよくあったと、後年のインタビューで振り返っています。
幼少期は整った顔立ちと柔らかな雰囲気が印象的だったようで、芸能界入りのきっかけとなったスカウトの際にも、女の子だと思われて声をかけられたというエピソードがあります。
また、2019年の『Seventeen』のインタビューでは、3歳頃から洋服ブランドのモデルをしていたことも明かしていました。
つまり、荒木さんの芸能活動は最初からドラマ出演だけだったわけではなく、幼い頃のモデル経験を経て、俳優の仕事へ進んでいったことになります。
2025年の『おとなりコンプレックス』では、女の子のような装いをする青年を演じましたが、そのインタビューでも、自分自身が幼い頃によく女の子と間違われていた話をしています。
子どもの頃の経験を大人になってから改めて語る機会があったのも、荒木さんならではのエピソードです。
3〜4歳頃にEXILEを見てダンスを始めた
荒木さんが幼い頃に熱中していた習い事の一つがダンスでした。
3〜4歳頃にEXILEを見て興味を持ち、実際にダンスを習い始めたと語っています。
ダンスは一時的な習い事ではなく、小学校を卒業する頃まで続けていました。
俳優としての仕事が始まってからも音楽やダンスへの関心は残っており、2020年のインタビューでは、韓国のアーティストのダンスを見ることや、グループで動きをそろえて踊ることへの興味を話しています。
また、水泳も特技の一つで、子どもの頃から体を動かすことが好きだった様子がうかがえます。
ただし、ダンスを習っていたことと俳優になったことを、本人が語っていない因果関係で結びつける必要はありません。
荒木さんの場合は、ダンスやモデルの経験がある幼少期を過ごし、その後に思いがけないスカウトを受けたという順序でした。
荒木飛羽の家族|母親・美容師の父親と10歳下の弟
荒木飛羽さんの家族については、本人のインタビューから、父親・母親・10歳年下の弟との関係が分かっています。
両親は家族で過ごす時間や季節の行事を大切にしており、荒木さんの芸能活動にもさまざまな形で関わってきました。
家族の職業や人数だけでなく、日常の遊びや撮影の思い出まで具体的に語られているところが特徴です。
両親が大切にしていた家族の誕生日や季節の行事
荒木さんは2020年のWEBザテレビジョンのインタビューで、家庭の雰囲気について次のように話しています。
父と母が、すごく家族の仲を大事にする人なんです。
出典:WEBザテレビジョン「荒木飛羽は2021年カレンダーに何を記す? 俳優としての今後を語る<Interview>」(2020年11月3日)
家族の誕生日はみんなでお祝いし、ハロウィンやディズニーランドへ出かける際には、家族ぐるみで仮装を楽しむこともあったそうです。
こうした話からは、両親が家族のイベントを大切にし、みんなで楽しむ機会を作っていたことが伝わってきます。
父親とはサバイバルゲームに出かけたり、釣りを楽しんだりしていました。
釣りを始めたのは父親の影響で、最初は餌釣りをしていましたが、成長するにつれてルアー釣りにも挑戦するようになったといいます。
2020年のインタビューでは、父親に新しいリールを買ってもらい、父親の知り合いから釣り方を教わっていることも語っていました。
仕事以外の時間には、一緒に遊んだり趣味を楽しんだりする父子関係があったようです。
母親の撮影同行と両親が協力した写真集『15』
荒木さんが小さい頃、撮影現場には母親が付き添っていました。
2024年の『ViVi』では、芸能界に入ったばかりの頃を振り返り、母親とマネージャーが話している隣で、自分は別のマネージャーと遊んでいたことを覚えていると語っています。
また、幼い頃の撮影現場で、母親が立ったまま打ち合わせをしていた際、主演の佐藤健さんが椅子を持ってきてくれたことも印象に残っているそうです。
母親への気遣いを見たことが、荒木さんにとって先輩俳優の振る舞いを記憶する出来事にもなりました。
両親が仕事を支えた様子は、2021年に発売されたファースト写真集『15』にも表れています。
出版社の発表によると、写真集で使用した洋服のコーディネートは母親が担当し、美容師である父親がヘアセットを担当しました。
家族で撮影を楽しんだ思い出が、そのまま15歳の姿を残す写真集の制作につながったのです。
荒木さんの芸能活動において、母親は幼少期の現場への同行という形で関わり、父親も自分の専門的な仕事を生かして協力していました。
10歳下の弟と遊び、写真集『20』で共演
荒木さんには、10歳年下の弟がいます。
2019年の『ViVi』では、弟と戦いごっこをして遊んでいると話しており、年齢が離れていても一緒に過ごす時間が多かったことが分かります。
成長してからも弟への愛情は変わらず、2025年のインタビューでは、弟から「にぃに」と呼ばれていることを明かしました。
弟に一緒に帰りたいと言われて帰ったことや、ゲームセンターで弟の欲しがるフィギュアが取れるまでクレーンゲームに挑戦したことも語っています。
2025年に発売された写真集『20』では、弟と一緒に撮影した写真も収録されました。
発売記念イベントでは、弟との撮影で普段以上に自然な表情が出たことや、一緒に撮る時間が楽しかったことを振り返っています。
さらに2025年のMOVIE Collectionのインタビューでは、弟から出演作品について褒められることが、仕事への意欲にもつながっていると話していました。
弟との関係は、幼少期の家庭生活だけでなく、俳優として活動を続ける荒木さんの日常にも存在しているようです。
荒木さんは2026年のインタビュー映像でも、弟との関係や芝居を続けてきた思いを自分の言葉で語っています。
荒木飛羽の芸能界入り|キッズコレクション帰りのスカウト
荒木飛羽さんが俳優になるきっかけは、子どもの頃に受けたスカウトでした。
最初から自分で俳優を目指してオーディションに応募したわけではなく、キッズコレクションに参加した際の出会いが芸能界への入り口となっています。
その後、2014年にテレビドラマで演技の仕事を始めました。
母親といた帰り道で声をかけられた
荒木さんは、小学校低学年の頃に母親とキッズコレクションへ出かけ、そこでスカウトを受けました。
当時のインタビューによると、イベントの帰り道で声をかけられたという話もあり、本人が女の子だと思われたこともスカウトの際のエピソードとして残っています。
スカウトを受けた年齢や学年については、過去の本人インタビューに「小学1年生」「小学2年生」「8歳」という異なる説明があるため、小学校低学年の頃の出来事として捉えるのが適切です。
芸能事務所に入ったばかりの頃について、荒木さんは後年、母親とマネージャーが話している間に自分は遊んでいた記憶が残っていると語っています。
幼い荒木さんにとっては、大人たちが仕事の話を進めていることよりも、目の前で遊んでいたことの方が印象に残っていたようです。
なお、荒木さんが所属してきたのはSweet Powerの男性俳優部門であるSpice Powerで、ジャニーズ事務所に所属していたという経歴ではありません。
検索ではジャニーズとの関係を気にする人もいますが、芸能界入りの経緯はキッズコレクションでのスカウトから説明できます。
2014年『死神くん』で俳優デビュー
荒木さんが俳優としてデビューしたのは、2014年に放送されたテレビ朝日系ドラマ『死神くん』です。
それ以前にも幼児服のモデル経験がありましたが、ドラマで演技を始めた時期と、幼い頃のモデル活動は分けて考える必要があります。
初めてのドラマ撮影は、荒木さんにとって相当に緊張する経験だったようです。
2019年の『ViVi』では、最初の仕事で緊張しすぎてお腹を壊していたと振り返っています。
それでもドラマ出演を経験し、以降は子役としてさまざまな作品の撮影現場へ足を運ぶようになりました。
俳優としての第一歩は、強い緊張を感じながら臨んだテレビドラマの現場だったのです。
荒木飛羽の子役時代|人気俳優の少年時代を演じた経験
『死神くん』でデビューしたあと、荒木飛羽さんは人気俳優が演じる人物の少年時代を数多く担当しました。
山﨑賢人さんや片寄涼太さん、新田真剣佑さんなど、さまざまな俳優の若い頃を演じてきたことが、子役時代の特徴です。
その一方で、現場では年上の俳優たちと交流しながら、表情や仕草を観察していたことも本人が語っています。
撮影現場で先輩俳優の仕草や雰囲気を観察
荒木さんは、人気俳優の少年時代を演じる際、共演する俳優本人の表情や動きに目を向けていました。
2018年の『Seventeen』のインタビューでは、先輩俳優と話したり遊んだりしながら、その人の雰囲気や仕草を観察していたことを明かしています。
ただ台本に書かれた台詞を覚えるだけでなく、大人になった人物と少年時代の人物が自然につながるように、本人の振る舞いを見ていたのです。
現場での交流については、山﨑賢人さんと絵を描いて遊んだことや、片寄涼太さんに手作りのクッキーを渡したことなども語っています。
先輩俳優との時間は、荒木さんにとって仕事中の経験であると同時に、子どもらしい思い出でもあったのでしょう。
また、2016年の『好きな人がいること』では山﨑賢人さんが演じた人物の幼少期を担当するなど、成長後の人物像を踏まえて演じる仕事を重ねています。
子役の仕事を続けるうちに、単に撮影へ参加するだけではなく、役を演じる面白さにも少しずつ関心を持つようになっていきました。
2024年の『ViVi』では、憧れていた『仮面ライダー』出演経験のある先輩が一緒に変身の真似をしてくれたことや、先輩の舞台を見て感動したことも、演技への関心を深めた経験として振り返っています。
子役時代に接した先輩たちの演技や振る舞いは、荒木さんが自分の仕事を考えるうえでも記憶に残るものでした。
2018年『西郷どん』『半分、青い。』に出演
2018年には、NHKの大河ドラマ『西郷どん』と連続テレビ小説『半分、青い。』に出演しました。
『西郷どん』では徳川慶福を演じ、『半分、青い。』では津曲修次郎役として登場しています。
大河ドラマでは歴史上の人物を、朝ドラでは現代を舞台にした物語の登場人物を演じるなど、異なる作品世界を経験しました。
当時はまだ中学生でしたが、すでに複数のテレビドラマで演技経験を重ねていました。
その後、2021年公開の映画『るろうに剣心 最終章』では、新田真剣佑さんが演じる雪代縁の若い頃を担当しています。
『るろうに剣心』の撮影では佐藤健さんとの接点もあり、荒木さんが以前から好きだった『仮面ライダー』の話をしたこともインタビューで語られています。
テレビドラマから映画まで、成長後の役を演じる俳優とつながりのある少年時代を表現する仕事は、荒木さんの子役時代を語るうえで欠かせない経験になりました。
『あなたの番です』|13歳で俳優としての意識が変化
荒木飛羽さんが俳優としての意識を大きく変えた作品として挙げているのが、2019年の日本テレビ系ドラマ『あなたの番です』です。
当時13歳だった荒木さんは、マンションの住人である榎本家の息子・榎本総一を演じました。
本人も後年のインタビューで、この作品が仕事への向き合い方を変えるきっかけになったと語っています。
榎本総一役で得た大きな反響
『あなたの番です』は、マンションで起こる事件を描いたミステリードラマで、登場人物たちの行動や秘密が物語の重要な要素になっていました。
荒木さんが演じた榎本総一は、榎本早苗と榎本正志の息子で、物語の中でも独特な存在感を持つ人物です。
2019年10月の『ViVi』では、作品への反響が大きく、街中で声をかけられる機会が増えたと話していました。
もともとミステリー作品が好きだった荒木さんにとって、このドラマへの出演自体もうれしい経験だったそうです。
さらに、出演者の多くが犯人を知らされないまま撮影が進んだため、本人も展開を楽しみながら演じていたと振り返っています。
それまで積み重ねてきた子役としての経験に加え、一つの役が視聴者から強い反応を受けることを実感したのが、この作品でした。
普段とは正反対の人物を演じる面白さ
荒木さんは2024年の『ViVi』のインタビューで、『あなたの番です』について次のように語っています。
まわりの反響がすごかったし、何より演じていて楽しかった。
出典:ViVi「【荒木飛羽】『誰かと一緒にいるときはすごい〇〇です』18歳にして俳優歴10年!注目のイケメンの素顔とは?」(2024年7月16日)
普段の荒木さんは、人と一緒にいるとよくしゃべるタイプだといいます。
ところが榎本総一は、静かに見えながら内側に狂気を秘めた人物で、自分とは大きく異なる性格でした。
その違いを演じることが新鮮で、俳優の仕事の面白さを強く感じたそうです。
2019年の『ViVi』でも、荒木さんは役者という仕事について、次のように話していました。
役者は普段できないことができるので楽しい!
出典:ViVi「女の子と間違えられてスカウトされた!?『あなたの番です』出演の荒木飛羽に注目」(2019年10月13日)
幼い頃はスカウトをきっかけに始まった仕事でしたが、13歳になる頃には、自分とは違う人物を演じられることそのものが俳優を続ける楽しさになっていました。
『あなたの番です』が大きな転機だった理由は、作品が話題になったことだけではなく、本人が演技の面白さを改めて実感した点にもあったのです。
荒木飛羽の学生時代|中学・高校生活と大学進学について
荒木飛羽さんは小学生の頃から俳優として活動していたため、学生時代は学校生活と撮影の両方を経験しています。
特に中学時代には、友達とサッカーをしたり部活動に参加したりする一方、テレビドラマへの出演も続けていました。
高校時代については、本人が撮影の思い出を多く語っていることも特徴です。
中学校ではサッカーを楽しみ、弓道部にも所属
荒木さんは中学生の頃、友達とサッカーをして遊ぶことが好きだったと話しています。
2020年のWEBザテレビジョンのインタビューによると、本格的なサッカーチームに所属して習った経験はなく、サッカーをしていた従兄や友達に教わりながら楽しんでいたそうです。
Jリーグでは鹿島アントラーズを応援し、スタジアムへ試合を見に行ったことも語っています。
一方、2019年の『ViVi』では、学校の部活動は弓道部だったと明かしました。
得意科目として挙げていたのは理科・数学・体育で、暗記も得意だったそうです。
学校での友人関係については、子役時代にテレビ出演の話をしても、友達に信じてもらえなかったというエピソードも残っています。
テレビの撮影現場では人気俳優と共演していても、学校では同年代の友達と遊び、部活動に参加する生活を送っていました。
このように、中学校生活は芸能活動だけで埋め尽くされていたわけではなく、本人の好きなスポーツや友人との時間もあったことが分かります。
高校時代は撮影の思い出が中心に
中学校を経て高校生になってからも、荒木さんは俳優の仕事を続けました。
2021年には映画『るろうに剣心 最終章』が公開され、2022年には『少年のアビス』で連続ドラマ初主演を務めています。
高校時代は、俳優として任される役柄や撮影の規模が広がっていった時期でもありました。
荒木さん自身も2025年のインタビューで、高校時代を振り返ると撮影の記憶が多いと話しています。
ただし、具体的な出身高校名については、本人や所属事務所の信頼できる公表情報から確定できる内容が限られています。
芸能活動をしていたことから、芸能人の通う学校に在籍していたと推測することはできません。
確かなのは、高校生の年代に複数の映画・ドラマへ出演し、連続ドラマの主演まで経験していたということです。
学校生活の詳細を無理に補うよりも、この時期に実際に経験した仕事と本人の回想を重ねることで、高校時代の過ごし方が見えてきます。
大学への進学と学校名について分かっていること
荒木飛羽さんについては、大学に進学したのか、どこの学校へ通っていたのかを気にする人も多いようです。
ただし、所属事務所の公式プロフィールや確認できる本人インタビューでは、大学名や大学への進学状況を断定できる情報は限られています。
大学名が確認できないことと、大学に進学していないことは同じではありません。
高校卒業後の年代に俳優活動を続けているという事実だけで、進学の有無を判断することもできません。
大学については特定の学校名や進路を断定せず、本人が具体的に語っている学生時代の経験を中心に見るのが正確です。
『少年のアビス』|2022年に連続ドラマ初主演
2022年、荒木飛羽さんはMBSのドラマ『少年のアビス』で、連続ドラマ初主演を務めました。
それまで数多くの作品に出演してきた荒木さんにとって、物語の中心となる主人公を演じる新しい経験でした。
しかも『少年のアビス』は、荒木さんがもともと好きだった漫画を原作とする作品でした。
好きだった原作の主人公・黒瀬令児役へ
『少年のアビス』で荒木さんが演じたのは、地方の町で暮らす高校生・黒瀬令児です。
家族や周囲の人間関係の中で身動きが取れなくなっていく主人公を描いた作品で、荒木さんは物語の中心を担いました。
出演が発表された際、MBSの公式サイトには、荒木さん本人の次のコメントが掲載されています。
「自分がやってみたい!」と思っていました。
出典:MBS『少年のアビス』公式サイト・荒木飛羽キャストコメント(2022年)
原作を好きだったからこそ、ドラマ化されるなら自分が主人公を演じたいと考えていたそうです。
実際に主演が決まったときには、緊張と楽しみの両方を感じていることもコメントしていました。
子役時代には人気俳優の少年時代を担当する機会が多かった荒木さんが、自分自身で主人公の人生を最初から演じる立場になった作品です。
撮影では北野日奈子さん、本田望結さん、堀夏喜さんらと共演しました。
MBSドラマ公式Xには、撮影に参加した荒木さんと本田さん、堀さんの3人が一緒に登場する当時の映像も残されています。
作品の登場人物たちは重い事情を抱えていますが、公式映像からは共演者同士で過ごす撮影当時の雰囲気もうかがえます。
『First Love 初恋』で新たな作品経験を重ねる
同じ2022年には、Netflixシリーズ『First Love 初恋』にも出演しました。
荒木さんが演じたのは、野口也英の息子で、中学生の綴です。
20年以上にわたる人々の恋愛や人生を描く作品の中で、綴は物語の重要な人物の一人として登場します。
荒木さんは2024年の『ViVi』で、この作品の映像の美しさに触れ、完成した作品を見たときに出演できてよかったと感じたことを振り返っています。
本人にとっても、印象に残る作品の一つになったようです。
Netflix公式Xでは、出演者たちが作品にまつわるダンスを披露する映像も公開され、荒木さんも参加していました。
幼い頃からダンスに親しんでいた荒木さんが、俳優として参加した作品の公式映像で踊る姿を見られるのも興味深いところです。
『少年のアビス』での初主演と『First Love 初恋』への出演は、荒木さんが10代後半に経験した、性格も物語も異なる二つの仕事でした。
荒木飛羽の主演作品|『スメルズ ライク グリーン スピリット』での挑戦
連続ドラマ初主演を経験した荒木飛羽さんは、その後もさまざまな主人公を演じるようになりました。
2024年の『スメルズ ライク グリーン スピリット』と2025年の『おとなりコンプレックス』では、異なる悩みや人間関係を持つ人物を演じています。
どちらの作品でも、役柄をどう理解し、どのように演技へ取り入れたのかについて本人が具体的に語っています。
2024年、三島フトシ役で取り組んだ人物表現
2024年、荒木さんはMBSのドラマ『スメルズ ライク グリーン スピリット』に主演し、三島フトシを演じました。
三島は、周囲との関係や自分の好きなものをめぐって葛藤する高校生で、地方の閉鎖的な環境も物語の重要な要素となっています。
荒木さんは出演が決まると原作を読み、三島の気持ちをどのように表現するか考えたそうです。
MBS公式サイトでは、役作りについて次のように語っています。
演じる上で、とにかく三島の日常を意識することを大事にしました。
出典:MBS『スメルズ ライク グリーン スピリット』公式サイト・荒木飛羽キャストコメント(2024年)
大きな台詞や分かりやすい行動だけで気持ちを説明するのではなく、三島が暮らす日常の一部分を自然に見せることを意識していたといいます。
荒木さんにとっては、自分自身と役の人物像を重ねながら、言葉にならない気持ちも表現する仕事でした。
子役時代には他の俳優が演じる人物の少年期を観察していましたが、この作品では自分が主人公の日常や感情をどう見せるかが役作りの中心になっています。
2025年には同作の劇場版も公開され、三島フトシを演じた経験はドラマだけにとどまりませんでした。
2025年『おとなりコンプレックス』でラブコメディに挑戦
2025年のドラマ『おとなりコンプレックス』では、荒木さんは二宮真琴を演じました。
真琴は、幼なじみのあきらと家族のように育った青年で、女の子のような装いをする場面もある人物です。
それまでに演じてきた陰のある人物や複雑な事情を抱えた主人公とは異なり、恋愛を中心とした作品への挑戦になりました。
荒木さんはMOVIE Collectionのインタビューで、真琴の台詞や話し方が自分とは違っており、恋愛面で相手を引っ張る役柄に新鮮さを感じたと語っています。
女の子の姿をする場面では、声のトーンや仕草に加え、歩き方やバッグの持ち方まで細かく確認しながら演じたそうです。
共演した瑚々さんに動き方を相談することもあり、役の表現について周囲と話し合いながら撮影を進めていました。
幼い頃に女の子と間違われた経験を持つ荒木さんですが、その経験だけで真琴という人物を簡単に演じられたわけではありません。
自分の経験と役の人物像の違いを考え、動作や話し方を一つずつ作っていったことが、本人の発言から分かります。
2025年のインタビューでは、これまで子役として誰かの幼少期を演じる機会が多かったことを振り返り、大人の役やこれまで経験のない人物にも興味を持っていると話していました。
幼い頃に母親と参加したイベントでスカウトされ、初めての撮影では緊張してお腹を壊していた少年は、さまざまな役を経験しながら、自分とは異なる人物をどう表現するか考える俳優になりました。
荒木飛羽さんの歩みには、家族に支えられた子ども時代、先輩俳優との出会い、13歳で感じた演技の面白さ、そして主演作品での新たな挑戦が、具体的な出来事として積み重なっています。
















