道枝駿佑の生い立ち|家族・高校時代から俳優になるまでの道のり

道枝駿佑の生い立ちと俳優になるまでの道のりを、封筒やノート、舞台照明と金色の枝で象徴したビジュアル

PROFILE

人物プロフィール

ふりがな
みちえだしゅんすけ
カテゴリー
男性俳優
出身地
大阪府
生年月日
2002年7月25日
芸能活動開始
2014年
俳優デビュー
2017年
デビューのきっかけ
芸能事務所への応募

なにわ男子のメンバーとして活動し、映画やドラマでも主演を務めてきた道枝駿佑(みちえだ しゅんすけ)さん。

2002年7月25日に大阪府で生まれ、SMAPが好きな両親と2人の姉に囲まれて育ちました。

小学6年生のときに自分で履歴書を送り、2014年に12歳で芸能界入り。2017年にはドラマ『母になる』でテレビドラマ初出演を果たしています。

その後、なにわ男子の結成や映画初主演を経験し、2022年には芸能界に入るきっかけとなった『金田一少年の事件簿』の5代目主人公を演じました。

幼い頃から身近にあったアイドルの世界に、自ら足を踏み入れた道枝さん。家族との思い出や学校生活にも、俳優として歩み始める前の姿が残されています。

今回は、そんな道枝駿佑さんの生い立ちや家族、小中高校時代、芸能界に入ったきっかけ、俳優デビューから大きな転機までをご紹介します。

道枝駿佑の生い立ち|大阪で育った幼少期

道枝駿佑さんは、2002年7月25日、大阪府で生まれました。

幼い頃は家族と音楽を楽しみ、小学生になると武道も習い始めています。

幼い頃からSMAPの音楽が身近にあった

道枝さんの子ども時代には、いつも身近にSMAPの音楽がありました。

両親がSMAPのファンで、家の掃除をしているときも、車で出かけるときも、その曲が流れていたといいます。

さらに幼い頃には、父親に抱っこされながらSMAPのコンサートにも行っていました。

2026年3月18日放送の『徹子の部屋』では、幼少期のコンサートについて、本人にはほとんど記憶がないものの、父親に抱っこされて連れて行ってもらっていたと振り返っています。

家族で音楽を聴き、コンサートに足を運ぶ生活の中で、道枝さんも自然とアイドルに親しむようになりました。

この頃は、後に自分が多くの観客の前で歌い踊る立場になるとは、まだ想像していなかったかもしれません。

小学1年生から6年生まで続けた合気道

道枝さんは小学1年生から6年生まで、6年間にわたって合気道を習っていました。

始めたのは両親の勧めがきっかけです。

2019年11月12日の『ViVi』のインタビューでは、精神を鍛えるために習い始めたものの、当時はあまり乗り気ではなかったと明かしています。

それでも小学校卒業まで続け、身を守るための技術も身につけました。

一方で、本人は運動全般が得意だったわけではなく、特に球技については苦手意識があったそうです。

合気道をやめたのは、12歳で芸能事務所に入った頃でした。

それまで習い事に使っていた時間は、次第にダンスの練習や芸能活動へと変わっていきます。

道枝駿佑の家族|父親・母親と姉2人に囲まれた日々

道枝さんの生まれ育った家族は、父親・母親・6歳上の姉・2歳上の姉・本人の5人家族です。

家族は芸能界を目指した道枝さんを応援し、仕事を始めてからもさまざまな場面で支えてきました。

父親との思い出と初ドラマで受けたアドバイス

道枝さんの父親も、若い頃に旧ジャニーズ事務所へ入りたいと思ったことがあったそうです。

2017年4月26日の『WEBザテレビジョン』のインタビューで、道枝さん自身がその話を明かしています。

父親は、家族との外出でも行動的な一面がありました。

2019年の『ViVi』では、思い立つと突然「今から出かけよう」と家族を誘い、遠出や買い物に連れて行ってくれる人だったと振り返っています。

芸能界入り後は、父親が仕事の相談相手になることもありました。

初めてテレビドラマに出演した際には、舞台とテレビの演技の違いに戸惑い、父親に相談しています。

舞台では客席へ声を届けるために大きく話していましたが、カメラの前でも同じように声を張ってしまっていたのです。

そんな息子に、父親は舞台とドラマでは話し方が違うことを伝え、テレビドラマでは普段どおりに話せばよいと助言しました。

道枝さんによると、その内容はプロデューサーから受けたアドバイスとも一致していたそうです。

2026年の『徹子の部屋』でも、父親は出演した作品や活動を見て応援してくれていると話しています。

子ども時代の外出の思い出から俳優としての仕事の相談まで、父親は道枝さんの生活に深く関わってきました。

SMAPファンの母親から受けた影響

母親はSMAPの大ファンで、道枝さんがおなかの中にいた頃から、将来はジャニーズに入るよう話しかけていたというエピソードがあります。

2017年のインタビューでは、その話を道枝さん本人が笑いながら明かしていました。

しかし、母親から受けた影響は音楽やアイドルへの興味だけではありません。

2025年6月21日公開の『VERY』のインタビューでは、子どもの頃から繰り返し言われてきた言葉を紹介しています。

小さい頃から母には「謙虚でいなさい」と口酸っぱく言われて育ちました。

出典:VERY「【道枝駿佑さんが初登場】ジュニア時代から道標にしてきた“母の言葉”とは?」(2025年6月21日)

12歳でジュニアとして活動を始めた道枝さんにとって、この言葉は仕事を続けるうえでも大切なものになりました。

本人は、仕事の節目に母親の言葉を思い出すことで、初心に立ち返ることができると語っています。

また、家族のグループメールでは、愛犬の写真や日常の何気ない話題がやり取りされているそうです。

アイドルに憧れるきっかけとなった家庭の音楽環境と、仕事への向き合い方を教えた母親の言葉。

道枝さんが幼い頃から受けてきた、二つの大きな影響です。

6歳上・2歳上の姉との子ども時代

道枝さんには、6歳上と2歳上の姉がいます。

末っ子として育ちましたが、姉たちにいつも甘やかされていたわけではなかったようです。

2026年3月18日放送の『徹子の部屋』では、黒柳徹子さんから姉たちにかわいがられて育ったのかと聞かれ、「真逆です」と答えています。

一番上の姉からメイクをすると言われ、嫌がっていたのにつけまつげをつけられたり、化粧の実験台にされたりしたことがあったそうです。

姉からお茶を入れるよう頼まれるなど、家の中ではお使いをさせられることも多かったと笑いながら振り返っていました。

そんな姉たちとも、大人になってからはよく連絡を取り合っています。

2025年の『VERY』では、ジュエリー好きの姉にアクセサリー選びを相談することもあると話していました。

また、2021年にデビューが決まったときには、姉から電話がかかってきたことも明かしています。

姉に遊ばれていた小さな弟が、やがて自分のステージに立ち、家族からデビューを祝われるようになりました。

なにわ男子の公式YouTubeでは、道枝さん自身がこれまでの人生を振り返る「個人年表企画」も公開されています。

道枝駿佑の小中高校時代|学業と芸能活動を両立

道枝さんは、小学6年生から芸能活動を始めたため、中学校や高校では学校生活と仕事を並行して過ごしました。

仕事のために学校行事へ参加できないこともありましたが、本人は学生時代を楽しかったと振り返っています。

小学生で芸能界に憧れ、中学生で活動開始

道枝さんが芸能事務所への応募を決めたのは、まだ小学校に通っていた頃でした。

2014年に事務所へ入り、2015年には「春休み関西ジャニーズJr.スペシャルshow」でコンサートに初出演しています。

小学校を卒業した後も関西で学校に通いながら、ステージでの活動を続けました。

関西ジャニーズJr.としての仕事に加え、先輩グループのバックダンサーを務める機会も増えていきます。

芸能活動をしているからといって、学校で過ごす時間がなくなったわけではありません。

2019年の『ViVi』では、授業中に居眠りしてしまうと、後になって反省することがあると話していました。

本人は自分を心配性で真面目な性格だと表現しており、学校でも仕事でも、周囲への接し方を気にすることがあったそうです。

中学3年生になる2017年にはテレビドラマへの出演も決まり、大阪と東京を行き来する生活が始まりました。

高校時代は学校生活が仕事の息抜きに

高校生になってからは、なにわ男子での活動やドラマ撮影など、仕事の幅がさらに広がりました。

その一方で、学校へ行くこと自体が道枝さんにとって楽しい時間だったといいます。

2021年6月21日公開の『ViVi』のインタビューでは、高校を卒業した直後の気持ちを語っています。

あと3年間、高校生活が続けばなっていうのが本音かな。

出典:ViVi「なにわ男子・道枝駿佑をつくる3要素とは♡多面的な魅力に沼落ち注意!」(2021年6月21日)

仕事のため、放課後に友人と遊ぶ機会は多くなかったそうです。

それでも学校行事に参加して京都の町を散策するなど、普通の高校生として過ごせる時間が息抜きになっていました。

ただし、心残りになっていたことが一つありました。

それは、ドラマの撮影が重なり、修学旅行に参加できなかったことです。

修学旅行の行き先はアメリカのロサンゼルスでした。

同じ高校に通っていたなにわ男子の長尾謙杜さんも参加できなかったそうで、道枝さんはそのことを冗談交じりに振り返っています。

2024年の『InRed』のインタビューでも、旅行したい場所としてロサンゼルスを挙げ、修学旅行に行けなかったことを理由にしていました。

高校の正式な学校名については、本人の確認できる発言だけで確定できるものではありません。

一方、長尾さんと同じ高校に通っていたことや、2021年春に卒業したことは本人の言葉から確認できます。

高校卒業後は仕事を中心とする生活へ

道枝さんは2021年春、高校を卒業しました。

小学校から続いていた学業と芸能活動の両立が終わり、仕事を中心とする生活に変わります。

高校卒業直後は、学校に行かなくなったことを寂しく感じることもあったそうです。

同じ2021年には、主演舞台『ロミオとジュリエット』への出演や、なにわ男子としてのCDデビューという大きな出来事が重なりました。

高校生として日常を過ごしていた時期から、俳優とアイドルの仕事に本格的に向き合う時期へ進んでいったのです。

道枝駿佑が芸能界に入ったきっかけ|山田涼介への憧れ

道枝さんが芸能界を目指した直接のきっかけは、Hey! Say! JUMPの山田涼介さんが主演した『金田一少年の事件簿N(neo)』でした。

それまで家族の影響でアイドルに親しんできた道枝さんは、小学6年生で自分もその世界に入りたいと決意します。

『金田一少年の事件簿』を見て応募を決意

2014年に放送された『金田一少年の事件簿N(neo)』では、山田涼介さんが4代目の金田一一を演じていました。

その姿を見た12歳の道枝さんは、山田さんへの憧れを強くします。

2019年の『ViVi』のインタビューでは、もともとジャニーズに入りたい気持ちはあったものの、山田さんの金田一を見たことが応募の決定打になったと振り返っています。

憧れていたのは、ステージで歌うアイドルの姿だけではありません。

ドラマの主人公を演じる先輩の姿も、芸能界を目指す理由になったのです。

そして道枝さんは、家族に応募してもらうのではなく、自分で履歴書を書いて事務所へ送りました。

小学6年生で履歴書を4回送り入所

最初に履歴書を送っても、事務所から連絡はありませんでした。

しかし、道枝さんはそこで応募をやめませんでした。

返事がないまま2回目、3回目と履歴書を送り、4回目の応募でようやくオーディションの案内が届いたといいます。

2019年11月12日公開の『ViVi』では、そのときのことを本人が振り返っています。

4回目でようやくオーディションの連絡が来て、それを受けて合格したんです。

出典:ViVi「山田涼介の跡を継ぎたい!美しすぎる道枝駿佑の夢について」(2019年11月12日)

こうして2014年11月、12歳で旧ジャニーズ事務所への入所が決まりました。

入所日は2014年11月23日と紹介されることが多く、同期には後になにわ男子で一緒になる高橋恭平さんや長尾謙杜さんもいます。

初めて履歴書を送ってから合格するまで、すぐに結果が出たわけではありませんでした。

それでも応募を繰り返した末に、自分が入りたいと思っていた世界への一歩を踏み出しました。

ダンス未経験から始まったジュニア時代

念願の芸能界入りを果たしたものの、最初からダンスができたわけではありません。

道枝さんは、事務所へ入るまで本格的なダンス経験がありませんでした。

2026年の『徹子の部屋』では、周囲についていくことが大変だったと当時を振り返っています。

ジュニアは元気に活動するようにと言われていたこともあり、まずは一生懸命に取り組むことを意識していたそうです。

2015年のコンサート初出演以降は、Sexy ZoneやA.B.C-Zなど、先輩グループのバックダンサーとしても活動しました。

大きなステージでは、振り付けを覚えることだけでなく、周囲と動きを合わせながら観客に見せることも求められます。

合気道を習っていた小学生時代とは違う、新しい身体表現に取り組む日々が始まりました。

関西ジャニーズJr.として経験を重ねる中で、舞台で演技をする機会も生まれ、やがてテレビドラマのオーディションを受けることになります。

道枝駿佑の俳優デビュー|『母になる』で初ドラマ出演

道枝さんの俳優としての大きな出発点になったのが、2017年4月期の日本テレビ系ドラマ『母になる』です。

当時14歳だった道枝さんは、複雑な家庭環境の中で揺れる少年を演じ、テレビドラマに初出演しました。

ジュニア活動と舞台経験を経てドラマへ

『母になる』に出演する以前から、道枝さんはジュニアとしてステージに立ち、舞台での演技も経験していました。

そのため、2017年の『母になる』はテレビドラマ初出演作であり、演技という表現に初めて触れた作品ではありません。

舞台では観客に声を届けることが大切になりますが、テレビドラマではカメラを通して、日常の会話に近い表現も求められます。

道枝さんは、慣れ親しんだ舞台とは違う演技に取り組むことになりました。

また、テレビドラマへの出演をきっかけに、アイドルのファン以外にも名前を知られる機会が増えていきました。

後に本人は、この作品のオーディションに合格したことを、自身の活動における転機として挙げています。

14歳で『母になる』の柏崎広役に抜擢

『母になる』で道枝さんが演じたのは、柏崎広(かしわざき こう)という少年でした。

広は3歳のときに誘拐され、実の母親とは別の女性に育てられた人物です。

長い年月を経て家族と再会し、生みの母と育ての母との間で揺れ動くという、複雑な役どころでした。

出演が決まったとき、道枝さんは飛び上がるほど喜んだそうです。

日本テレビの公式サイトには、初めてのドラマ出演に向けた本人コメントが残されています。

僕にとって初めてのドラマなので、自分がやれることを精一杯やり遂げたいです。

出典:日本テレビ『母になる』公式サイト・道枝駿佑コメント(2017年)

主演の沢尻エリカさんとは親子役で共演し、同じ事務所の先輩である中島裕翔さんとも撮影をともにしました。

2017年のインタビューでは、撮影中は大阪と東京を行き来していたことも明かしています。

中学生として学校に通う一方で、テレビドラマの現場にも立つ生活でした。

演技の難しさと向き合った撮影の日々

初めてのテレビドラマでは、台詞を覚えることだけでなく、人物の感情をどのように表現するかにも苦労したようです。

監督からは、沢尻エリカさんを本当の母親だと思って演じるよう助言を受けました。

しかし、自分では役の気持ちを込めているつもりでも、見る人には同じように伝わらないことがあり、演技の難しさを感じたといいます。

2017年4月26日の『WEBザテレビジョン』のインタビューでも、舞台とドラマでは表現の仕方が違うことを語っていました。

それでも撮影が進むにつれて、現場での経験を積んでいきます。

2017年6月14日、道枝さんは『母になる』の撮影を終えました。当時の番組公式Xには、撮影最終日を迎えた道枝さんについて、スタッフから見た印象が残されています。

さらに同じ日には、先輩の中島裕翔さんが撮影を終えたときの、道枝さんとの思い出深い場面もありました。

2019年の『ViVi』では、『母になる』への出演後、街でファン以外の人から声をかけられるようになり、ほかのドラマへの出演機会も増えたと話しています。

俳優の仕事はいつかできればよいと思っていた道枝さんでしたが、この経験を経て、もっとドラマに出演したいという気持ちが強くなりました。

道枝駿佑の新人時代|なにわ男子結成と俳優活動の広がり

テレビドラマ初出演を終えた道枝さんは、アイドル活動を続けながら俳優としても経験を重ねていきました。

2017年には映画にも出演し、2018年にはなにわ男子のメンバーに選ばれています。

2018年、なにわ男子のメンバーに

2018年10月、関西ジャニーズJr.内で7人組グループ「なにわ男子」が結成されました。

メンバーは西畑大吾さん、大西流星さん、道枝駿佑さん、高橋恭平さん、長尾謙杜さん、藤原丈一郎さん、大橋和也さんの7人です。

道枝さんはグループとしてコンサートやテレビ番組に出演する一方で、俳優としても活動していました。

大阪と東京を行き来しながら仕事を続ける生活は、グループ結成後も続きました。

2021年7月28日には、グループのコンサートでCDデビューが発表されます。

道枝さんは後に、デビューが決まった際に姉から電話がかかってきたことを明かしました。

同年11月12日には、シングル『初心LOVE(うぶらぶ)』でCDデビューを果たしました。

2014年に事務所へ入ってから、およそ7年を経ての出来事でした。

連続ドラマや映画で積んだ経験

なにわ男子の活動が始まる前後から、道枝さんはさまざまな役を経験しています。

2017年8月公開の映画『関西ジャニーズJr.のお笑いスター誕生!』では、映画にも初出演しました。

翌2018年には、フジテレビ系ドラマ『絶対零度~未然犯罪潜入捜査~』の第5話に出演しています。

演じたのは、優秀な高校生でありながら危険な一面を持つ岡崎直樹という人物でした。

初めてのアクションシーンにも挑み、先輩の横山裕さんと共演しています。

2018年7月31日に公開されたフジテレビの公式インタビューでは、役に入り込むために何度も頭の中でイメージトレーニングをしたと語っています。

さらに、経験のなかったバスケットボールの場面では、横山さんや指導員に協力してもらいながら撮影に取り組みました。

2019年には学園ドラマ『俺のスカート、どこ行った?』に出演し、永瀬廉さんや長尾謙杜さんらと高校生役を演じています。

2020年には映画『461個のおべんとう』で、井ノ原快彦さんが演じる父親の息子役を務めました。

親子関係を描いた作品や学園ドラマなどに出演しながら、役柄の異なる現場で経験を重ねていきました。

『ロミオとジュリエット』で舞台単独初主演

2021年には、舞台『Romeo and Juliet -ロミオとジュリエット-』でロミオ役を務めました。

シェークスピアの名作を原作とした作品で、道枝さんにとって初めての舞台単独主演でした。

ジュリエット役を演じたのは茅島みずきさんです。

東京グローブ座や梅田芸術劇場で上演され、道枝さんは10代でこの役に挑みました。

しかし、主演を務めるにあたっては、大きなプレッシャーも感じていたようです。

2021年6月の『ViVi』のインタビューでは、ドラマ撮影と舞台稽古が重なった時期について、精神的に追い詰められたことがあったと振り返っています。

それまで所属事務所の舞台には出演していましたが、外部の舞台で主演を務めるのは初めてでした。

しかも挑戦するのは、長く上演されてきたシェークスピア作品です。

道枝さんは、その時期にタクシーの中で泣いてしまったこともあったと明かしました。

それでも舞台をやり遂げ、高校卒業後の新しい活動を始めていきました。

ドラマで経験を積んだ少年が、舞台作品の中心人物として観客の前に立つようになったのです。

道枝駿佑の転機|憧れの金田一と映画初主演

道枝さんの俳優活動において、2022年は大きな節目となりました。

芸能界入りのきっかけだった『金田一少年の事件簿』の主演を務め、映画でも初主演を果たしたのです。

2022年、山田涼介が演じた金田一役を受け継ぐ

2019年11月の『ViVi』のインタビューで、道枝さんは将来の夢を語っていました。

それは、憧れの山田涼介さんの跡を継ぎ、5代目の金田一少年を演じることでした。

当時はまだ、自分にはその役を演じるだけの技術が足りないと感じていたそうです。

ところが、それから約2年後の2022年1月、道枝さんが5代目金田一一を演じることが正式に発表されました。

12歳で憧れた山田涼介さんの役を、19歳になった道枝さんが受け継ぐことになったのです。

出演が決まったときの心境について、道枝さんは次のように語っています。

初めてお話を聞いた時は、号泣してしまいました。

出典:日本テレビ『金田一少年の事件簿』5代目金田一就任発表・道枝駿佑コメント(2022年1月17日)

道枝さんは事務所に入ってからも、いつか金田一を演じたいと周囲に伝え続けていたそうです。

2022年のテレビ番組『A-Studio+』では、出演決定を告げられたときの状況も振り返っています。

事務所から以前から希望していたドラマを担当することになったと伝えられ、金田一ではないかと尋ねたところ、そのとおりだと告げられたそうです。

実現までに多くの関係者が動いてくれたことも聞き、涙が出てきたと明かしていました。

就任が発表された当時の公式Xには、金田一一に扮した道枝さんの姿も残されています。

ドラマは2022年4月から放送され、道枝さんにとって連続ドラマ単独初主演作となりました。

撮影では台詞の量も多く、なにわ男子のメンバーと一緒にいるときも、覚えるために台詞を口に出していたそうです。

藤原丈一郎さんからは、内容が分かってしまうのでやめてほしいと言われることもあったと笑いながら語っています。

また、藤原さんが美雪役の上白石萌歌さんのまねをして、台詞の相手役になってくれたこともありました。

幼い頃にテレビで見ていた役を、今度は自分が演じる立場になる。

道枝さんが芸能界を目指すきっかけになった作品は、俳優としての大きな転機にもなりました。

『今夜、世界からこの恋が消えても』で映画初主演

同じ2022年7月29日には、映画『今夜、世界からこの恋が消えても』が公開されました。

道枝さんにとって、初めての映画主演作です。

ヒロインを務めたのは福本莉子さんで、道枝さんは高校生の神谷透を演じました。

物語の中心になるのは、眠ると前日の記憶を失ってしまう少女と、彼女に寄り添う少年の恋愛です。

道枝さんが演じた透は、相手の記憶が毎日失われてしまう中で、一日一日を大切に過ごそうとする人物でした。

ドラマ『母になる』では、家族との関係に戸惑う少年を演じていた道枝さん。

その5年後には、恋愛映画の主人公として、作品全体を担う役を任されるようになりました。

本作は日本国内だけでなく韓国でも公開され、道枝さんの名前が海外の映画ファンにも知られる機会となりました。

さらに、この作品での演技は映画賞の受賞にもつながっていきます。

石原裕次郎新人賞を受賞

2022年12月、道枝さんは第35回日刊スポーツ映画大賞・石原裕次郎賞の「石原裕次郎新人賞」を受賞しました。

受賞対象となったのは、初主演映画『今夜、世界からこの恋が消えても』での演技です。

同じ映画賞では、ファンが選ぶ最高演技賞にも道枝さんが選ばれ、作品自体もファンが選ぶ最高作品賞を受賞しました。

本人は受賞に際し、初めて経験することばかりで緊張していると話しながら、映画が多くの人に届いたことへの喜びを語っています。

小学6年生の頃に自ら履歴書を送り、ダンス未経験でジュニアとして活動を始めた道枝さん。

14歳でテレビドラマに初出演し、10代で舞台主演を経験した後、20歳で映画賞を受賞しました。

2019年に夢として語っていた5代目金田一役への出演も、2022年には実現しています。

家族の影響で親しんだアイドルの世界から始まった道枝さんの歩みは、映画の主演俳優として評価されるところまで広がりました。